「母の病気はしんどかった。でも、母を悪者にしたいわけじゃない」。中学2年生から、うつ病とパニック障害を抱える母のケアをひとりで担ってきた坂本拓さん。包丁を持ち出すほど荒れる母を守り、24時間気が休まらない過酷な「ヤングケアラー」生活を約7年続けてきました。壮絶な日々を経て、現在は当事者の会「こどもぴあ」を運営する坂本さん。世間が親を「加害者」や「毒親」と決めつける風潮に、彼は静かな違和感を抱いています。凄惨な過去を知るからこそ語れる、割り切れない「家族の情愛」と、再生のメッセージです。