「楽しかったけど」現場は大人ばかりで苦労

── ブレイク後、さまざまなバラエティ番組にも出演。出演者やディレクターなど大人ばかり。子どもが自分ひとりだけという状況は緊張したのではないでしょうか。

 

細山さん:緊張感はずっとありました。僕はバラエティ番組に出演する際「ちょっと個性が際立つ子役」みたいな枠に、たったひとり選ばれているわけです。同じ番組に同世代の出演者はいないし、大人だらけ。「失敗したらどうしよう」など、プレッシャーは強かったです。

 

── 人気芸能人とも共演されていましたが、思い出に残っているエピソードはありますか?

 

細山さん:僕はぽっちゃりキャラだったので、同じ「デブ枠」だったホンジャマカの石塚さんにはとてもお世話になりました。たぶん、石塚さんには「次世代デブ」として期待されていたと思います(笑)。洋服を買ってくれるなど、とても気にかけていただきました。

 

『世界一受けたい授業』でMCを務めていた、くりぃむしちゅーさんにもとてもお世話になりました。あるとき、収録の合間に有田さんから「細山くんはこの先も芸能界でやっていきたいの?」と聞かれたんです。「はい、やっていきたいです」と答えたところ、その後、ご指名を受け、いろんな仕事をさせていただきました。上田さんは僕が大学受験のときに年賀状を送ると、「受験頑張れよ」と返事をいただいたことも。気にかけてくれているんだ、と嬉しかったです。

 

芸能活動をしたおかげで、小さいころから第一線で活躍している方たちとご一緒できる機会に恵まれました。僕にとってはとても大きな経験だったと思います。

 

細山貴嶺
小学生時代の細山さん

── いちばん忙しかったのはいつごろでしたか?

 

細山さん:小学4年生くらいです。週3日は学校を早退して収録、土曜日は1日中収録というスケジュールでした。当時、僕は学校でいじめられていて…。学校は気が休まる場所ではありませんでした。仕事中もプロ意識をもとうとピリピリしていて、楽しかったのはご飯を食べるときだけ。それでなおさら太ってしまった気もしています。

 

母の方針が「芸能活動をしていても学校にはきちんと通うべきだし、宿題にも取り組むべき」だったんです。だから頑張って楽屋で宿題を終わらせていました。忙しくて時間がなかったので、家庭教師をつけてもらったことも。帰宅後に先生とその日の授業のおさらいをして、宿題も一緒にやってという生活でした。