大食いだからこそ悩む「食品ロス」とSDGsへの答え

── 食を愛するからこそ、「葛藤」もあるそうですね。

 

アンジェラ佐藤さん:いちばんは「食品ロス」のことです。大食いは、食べ物が豊富にある時代だからこそ成り立つ職業。ですが、私の原点は子どものころの「出されたご飯は残さない」という教えにあります。食べ物を無駄にしたくないという執念が胃袋を大きくし、結果として大食いという体質を作りました。

 

「無駄にしたくない」し「食べることも大好き」なのに、この世界に身を置くことで、実は食べ物を粗末にしているのではないか。その矛盾を考えるたび、いつも落ち込んでしまいます。

 

そもそも食品ロスの根本原因は、100人の人間に対して200人前の食べ物があるという供給過多。人間が100人いたら、100人分の食事を作る世の中にならなければ意味がないんです。

 

いっぽうで、私の活動自体がその「飽食」で成り立っている。突き詰めれば、大好きなビュッフェはもちろん、自分自身すら否定することになってしまいます。「大食いタレントがロスになりそうな食材を食べればSDGsになる」という意見もあり、物理的には一理あっても、根本解決にはなりません。この、水と油のような関係性をどう改善できるのか、いつも自問自答しています。