組合の決済用印鑑を保管することになって
── 理事の活動内容というのは?
板倉さん:1〜2か月に1回開かれる理事会に出席し、マンションの問題について話し合うのがメインです。排水管がどうとか、植木がどうとか、マンションの共用部で起きた問題をどうやって解決するかなどを議論します。あと、大規模修繕工事計画の工事内容や資金繰りなどについて議論したりも。で、最終的には最低、年1回開催の総会にはかって、話し合ってきた事柄についてマンション住民の採決をとって、了承を得るという流れ。
仕事で理事会を何度か欠席したものの、理事として真面目に活動を行っていました。総会にも出ましたよ。総会のとき、僕がバシッと意見を言ったら、終った後に親くらいの年齢のマダムが『立派だったわ!』と拍手しながら言ってくれて、ちょっと人気が出ちゃって。何を発言したかは忘れましたけど(笑)。

── とはいえ、理事長は大役で大変だったのではないですか?
板倉さん:理事会も総会も管理会社の人のサポートがあるんで、知識や経験がなくても困らなかったですよ。逆に、わからないことは知ったかぶりせず、積極的に管理会社の人に聞いていました。理事会のメンバーも慣れた人ばかりじゃないから。みんなで学びながら成長していった感じです。
ただ、理事長の場合、管理組合の代表者として決済を行うための印鑑を自宅に保管しておかなければならなず。これにはビビりました。「オレが持っていて大丈夫なのか。もし泥棒に入られて印鑑を奪われたら…」という怯えから、絶対に安全であろう引き出しの奥底にしまっておいたんです。でも、必要書類にハンコを押す機会がけっこうあるんですよね。その都度、引き出しの奥底から印鑑を取り出すのがだんだんめんどうになり、最後は感覚が麻痺して手に取りやすい場所に置いていました。
── ゴミ、騒音、ペットなどの問題で住民同士がトラブルになり、対応に頭を悩ませる管理組合も少なくないようです。
板倉さん:僕が理事をやったときは、住民同士のトラブルはなかったですね。排水管が詰まったとか、誰も悪くないようなトラブル程度。うちは非常に平和なマンションなのかもしれません。