社会人になって再発。苦しい入院生活を送った

立石美津子
25歳ごろ。強迫性障害の症状に悩んでいた時期

── 病院を受診したことで、症状はすぐに回復したのですか?

 

立石さん:はい。当時の症状に合った薬を処方してもらい、すぐに回復したように記憶しています。その後、しばらくは落ち着いていましたが、社会人になって間もなく、再び症状が表れました。はっきりしたきっかけはないのですが、再び「病気に感染しているのではないか」という不安に突然、囚われてしまい…。医師から「問題ない」と言われても安心できず、何度も病院を受診するようになったのです。

 

次第に「手の汚れは取れているか」「電気を消したかどうか」などの確認行動が始まり、家族を巻き込むように。確認行動はエスカレートするばかりで、日常生活が成り立たなくなっていきました。最終的に医師から「入院が必要な状態」と判断され、9か月間の入院生活を送ることになったんです。

 

── 当時の立石さんは、どのような心境だったのでしょうか。

 

立石さん:確認行動に忙しく、日常生活もままならない状態だったことは自覚していました。そのため、仕事も辞めざるを得ませんでしたが、「入院するほどではない」と考えていました。入院についても強く拒絶しましたが、両親が同意してしまったため、決定は覆らず…。

 

入院生活は私にとって非常につらいものでした。身体を拘束具で縛られるなど、自由を制限され、先の見えない日々が続き「いつまでここにいなければならないのだろう」と、絶望に近い気持ちを抱えていました。ただ、この経験があったからこそ「自分の状態と向き合わなければならない」と意識するようになったように思います。