韓流スター、パク・ヨンハの存在が生きる支えに

── 病に苦しんでいたとき、何か支えになったものはありましたか?
花岡さん:息子たちの存在が支えになったのはもちろんですが、韓国人俳優のパク・ヨンハのファンで、彼の存在が心の支えになりました。
── 日本でも社会現象となった『冬のソナタ』(2004年)でペ・ヨンジュンさんの恋のライバル役だった俳優さんですね。好きになったきっかけは、やはり冬ソナでしょうか?
花岡さん:それが『冬のソナタ』放送時はハマってなくて、むしろ「韓国ドラマってそんなにおもしろいの?」という程度だったんです。でも、気がついたらファンになっていました。
韓国ドラマを見始めたのは、うつ病になって5〜6年が経ったころです。レンタルビデオ屋さんで何の気なしに韓国ドラマを借りてみたら、ものすごくおもしろくて、まず韓国ドラマを観ることにハマりました。韓国ドラマは社会問題と個人を結びつけるのが上手いですし、ストーリー展開も日本のドラマとは違って新鮮でした。俳優さんたちの演技にも引き込まれ、何本か見るうちにパク・ヨンハの存在が気になり、歌手でもあると知って彼の歌も聞くようになった、という感じです。
── コンサートやファンミーティングにも行かれたんでしょうか?
花岡さん:そういうイベントには行かなかったんです。やはり主婦としての立場を優先する生活スタイルは変えられませんでしたし、うつ病の症状も重くなっていた時期なので。症状が重いときは夜眠れない日が続き、そうすると生きている意味をどんどん考え出してしまってつらくなり…。そんなときにヨンハの歌を聞いて「あと1曲、これが終わるまでは息をしていよう」「あと1曲」ということを繰り返してどうにか生きているような毎日でした。
ところが、ヨンハのファンになってから5年ほど経った2010年6月30日、32歳で彼が亡くなったという衝撃的なニュースが飛び込んできたんです。