ロースクールでは常に出口に近い席を確保し

山本モナ
弁護士として企業法務を中心に携わっていく予定

── ロースクール在学中、お子さんの急な体調不良などで対応が必要になる場面もあったかと思います。どう折り合いをつけていたのですか。

 

山本さん:「熱が出たので迎えに来てください」といった電話は何度かありました。ただ、途中で退席すると欠席扱いになるので、「あと何分で出ますから」などとやりとりしながら、ギリギリのところで調整していました。こうした事態はあらかじめ想定していたので、最初から出口に近い席を確保するようにもしていましたね。

 

── 40代後半での挑戦。体力や記憶力との戦いもあったと思います。

 

山本さん:やはり若い受験生たちとは違い、記憶力の減退は痛感しました。忘れるスピードがすごく速いんです。だから、覚える必要があるものは目にする頻度を極限まで上げるという方法で、記憶の低下を補いました。また、ずっと机に向かっていたせいでヘルニアにも苦しめられて…。階段を上がると激痛が走るので、なかなか大変でした。

 

── 子育てと勉強を両立しながら、2度の司法試験を受験しますが、そのときは不合格でした。努力を重ねて挑んだ結果がわかったときは、どう感じられましたか?

 

山本さん:2回目の不合格は、本当にショックでしたし、自信もプライドもズタズタになりました。いろんなものを犠牲にして、これ以上ないほど努力したつもりだったのに、と。試験結果以上に、自分のこれまでの努力や人間性まで否定されたような気持ちになり、1週間くらいは活字も目に入らないくらい落ち込みました。「もう一生受からないんじゃないか」と思ったほどです。お世話になった方々へ不合格の報告をするのもつらかったですね。

 

ですが、いつまでも立ち止まっていても仕方がないと思い直し、同級生の弁護士に相談し、勉強のスタイルを根本から見直しました。