年子で「ほぼ双子」状態だった子どもたちを男でひとつで育ててきた俳優の西村和彦さん。中学生になってからは朝4時30分起きでお弁当を作り続けるなど、食育に関しては力を注いできたそうですが、お子さんたちからはまさかの要求をされることもあって── 

まさかの要求をされたお弁当作り

バイクのゲームに興じる幼き日の子どもさんたち

── 今、お子さんは2人とも高校生だそうですが、大きくなったからこそ気をつかっていることはありますか?

 

西村さん:食事ですね。子どもが小さいときよりも、今のほうが栄養や食事の量を考えています。2人とも成長期ですし、精神面でも食事の量が変わるので。今日はたくさん食べるかなと思ったら、「なんか今日は気分が乗らないんだよね」とか、そういうボヤッとしたことを言われて、毎日、理不尽さを感じています(笑)。

 

── 息子さん、娘さんのお弁当も作られているんですよね。

 

西村さん:2人が中学にあがったときからお弁当になったので、中学、高校と作り続けています。今朝も作りました。前は朝の4時半に起きて作っていたんですけど、今は段取りがよくなったのか、5時に起きても間に合うようになりました。でも、「私は今日いらない」とか「僕は今日いらない」となって、片方だけに作るのは、正直、めんどくさいなと思います(笑)。

 

── お弁当作りでこだわっていることはありますか?

 

西村さん:一時期、冷凍食品を使っていたときもあったんですけど、子どもたちから「冷凍食品は入れないで」と言われて。そのときも正直、めんどくさい、と思ったけど(笑)、今は手作りのものを入れるようにしています。

 

ただ、ときどきとんでもないことを言うときがあって。「パパ、冷やし中華が食べたいんだよね」って、弁当に冷やし中華を入れろと言うんですよ。

 

── 冷やし中華をお弁当に?

 

西村さん:どうやら友達が持ってきていたみたいで。なので、「友達のお母さんにやり方を聞いてきてくれ」と言って、結局ちゃんと持たせました。その後、娘が「そうめんがいい」と言い出したこともありました。じゃじゃ麺とか焼きそばならいいんですけど、つけ汁系はちょっと困りますよね(笑)。

 

── 食に関して、ほかに気をつけていることはありますか?

 

西村さん:食べ方のマナーに関しては、うるさく言っています。彼らも高校生になって、だんだん大人になってきたので、親がいないところで食事する機会もあると思うんですね。気になるところがあると「そういう食べ方はあまりよくないよ」と注意するんですけど、子どもたちは「外でやるわけないじゃん」と。でも、僕としては「家でできないのに、外でできるわけがないだろ」となるわけで。

 

やっぱり食べ方が汚いと、相手のことがどれだけ好きでも幻滅するじゃないですか。だから、息子には「フラれる理由のナンバー1は、食事のマナーだからな」と言っています。そういう食育みたいなことは、彼らが小さいときからやっていました。

 

── ほかにはどんな食育を?

 

西村さん:出されたものは残さないとか。もちろん、その日の体調によって残してもしかたがないときはあると思います。だけど、そのときには必ず子どもたちに「ごめんなさいと言いなさい」と言っています。というのも、今の子どもたちは自分が食べられなくなったときに「もう無理!」と言うじゃないですか。

 

でも、それは作ってくれている人に対して失礼な発言ですし、たとえば僕が飲食店に食レポの仕事で訪れた際に、お店の方に「いやー、もう無理です」とは言えないですよね。だから、うちの子どもたちが「無理」と言ったら、僕は「こっちは強制的に食べさせているわけじゃないぞ。だから絶対に『無理』という言葉は使うな!」と激怒します。「今日はお腹がいっぱいで食べられません、ごめんなさいと言いなさい」と言っています。食事のときのマナーもそうですけど、そこは子どもたちに徹底しているところですね。