17歳で出産し翌年結婚も3か月で離婚へ
── 施設を出たのは、中学卒業と同時にですか?
葉月さん:はい。父が迎えに来てくれて。その後は大阪に住む父と暮らしたり、母とも16歳のころ、祖母を通して連絡を取ることができて再会し、一緒に暮らしていた時期がありました。母は私の故郷である福岡県で暮らしていたので、私も故郷で暮らしたいという思いがあって。ただ、一緒に生活を始めたものの、気持ちの面では離れていたように感じました。あとは当時の交際相手のところに転がりこんだりしたこともあって、フラフラしていましたね。そして17歳のときに妊娠が発覚。同級生の彼との子どもでした。

── 妊娠がわかって、率直にどう思いましたか。産む決断はすぐにできたのでしょうか。
葉月さん:家族とバラバラで育ったこともあり、自分自身は早く家庭を持ちたかったんです。理想とする温かい家庭をずっと思い描いていたので、中学生のころから子どもがほしいと思っていました。だから、妊娠がわかったときはすごくうれしかったです。
母に「産みたい」と言ったら、「じゃあ、産みなさい」と。いろいろと口出しする母ではなかったですね。子どもの父親となる交際相手も私も17歳だったので、法律上、籍は入れられませんでした。その後、彼とはくっついたり離れたりを繰り返して、18歳のころに籍を入れたのですが、3か月で離婚しました。そこからはずっとシングルマザーです。