アナウンサーとして活躍する平井理央さんは1年前にチョコレート事業で起業し、会社の代表も務めています。肌荒れや体重が気になり、どこか食べることに罪悪感があるチョコレートの概念を変えようと奮闘する今を追いました──。

フジテレビ時代からチョコが欠かせなかった

── アナウンサーとして活躍されている平井理央さんですが、チョコレート好きが高じてご自身で1年前にチョコレートのブランドを立ち上げたそうですね。チョコレートを好きになったきっかけはなんでしたか。

 

平井さん:大学4年生のときに家族でベルギー旅行に行った際に、ブルージュという古都で出来立てのボンボンショコラを食べたことです。

 

平井さんと錦織さん
「仲よし同期で起業」タイにあるカカオの産地を訪れた平井さん(写真右)と錦織さん(写真左)

工場の隣にある直売所で購入して食べたのですが、「チョコレートってこんなにおいしいんだ!」とその味に感動して震えたのを覚えています。チョレートはもともと好きでしたが、そこからよりいっそうおいしいものという認識が強くなりました。

 

── 疲れたときに甘いものを欲する方は多いと思いますが、社会人になってチョコレートが欠かせない存在になったそうですね。

 

平井さん:働き方改革の前だったので、この業界に限ったことではないと思いますが、フジテレビに入社してアナウンサーとして働くなかで、忙しいときは睡眠1時間で次の現場に行くこともありました。私にとっては仕事中のチョコレートがお守りのような存在になっていたと思います。スポーツ取材で外に出ていることが多かったのですが、ポケットにチョコレートを忍ばせて、仕事の合間に食べてはまた現場に戻って。ひと口食べるだけで気持ちがリセットできるので、忙しい生活のなかでもチョコレートに支えられていた部分は大きかったです。

 

── どんなチョコレートを食べていたんですか。

 

平井さん:いわゆるチョコレート菓子で、特にこだわりなく食べていました。でも、食べ続けていると「肌荒れしないかな」とか、「体重が増えてしまうかも」という心配があったので、なんとなくあんまりたくさん食べるのはよくないだろうと、セーブしながら食べていたように思います。

 

自分たちで立ち上げたチョコレートブランドのポップアップストアやイベントなどでお客さんと接していると、「チョコを食べると吹き出物が出てしまう」という声が聞かれることがあるので、チョコレートを食べることに対して多くの方が抱いている悩みなんだと思いました。