15歳で上京「気持ちは追いつかなかったけれど」
── 地元の栃木県から東京に上京したそうですね。
平山さん:デビューが決まったのが高校受験の前だったのですが、そこからしばらくは実家から東京に通い、上京してからは仕事をしながら高校に通うという生活がスタートしました。母親が東京に来てくれたこともありましたが、実質15歳からひとり暮らしが始まって。いきなり環境が変わって、気持ちが追いつかないというのが正直なところでした。
── 仕事で多忙な生活を送りながら、学業と両立するのは大変だったと思います。
平山さん:1日のなかで高校と撮影現場を往復することもありました。芸能活動をしている子が多い学校だったのですが、きちんと出席日数も確保しないと卒業できないので、夏休み中に補習で通わせてもらったこともありました。高校2年生の終わりごろから仕事が忙しくなって、高校3年生になるとほとんど通えなくなってしまって。撮影で3か月ほど学校を休むこともありました。
撮影の合間にテストを受けに行くというような日もありましたし、卒業式の前日まで補習に行って、なんとか卒業できたという感じでした。でもすごくみんな仲がよくて、励まし合えていたのはいい思い出です。仕事をしながら通っている子が多いので、お互いにその大変さがわかります。仕事の悩みも友達に相談していましたし、学校に行けないときは友達がノートを持って家に来てくれて、テスト勉強の仕方を教えてくれたこともありました。私の高校生活は、友達がいなかったら乗り越えられなかったと思います。
── 芸能活動をしている子が多いとお互いをライバル視してしまうのかなと思っていました。
平山さん:そういう雰囲気はありませんでした。俳優やアイドル、歌手、スポーツ選手とそれぞれ目指すところは違うのですが、早くから社会に出てそれぞれに悩みを抱えているという共通点が、仲良くなった理由だと思います。それに、頑張ってみんなで高校を卒業しようという思いも一緒で、大変さをわかち合いながら、思いやりを持って生活ができたと思っています。