中3で応募したオーディションをきっかけにデビューした平山あやさん。「右も左もわからなかった」というデビュー後の生活と学業の両立に励んだ過去を振り返ってくれました。
「鈴木保奈美さんに会えるかも」と
── 芸能界デビューしたきっかけは、オーディションに応募したことがきっかけだったとうかがいました。
平山さん:私は栃木県出身で、高校を卒業したら田舎を出て東京で仕事をしてみたいという漠然とした思いがありました。

中学3年生のころ、本屋さんで雑誌を立ち読みしていたときに、いまも所属している事務所の「ホリプロタレントスカウトキャラバン」の募集が目に入りました。当時、鈴木保奈美さんが所属していて大好きな俳優さんだったので、「鈴木保奈美さんに会えるかも」と思って応募したのがきっかけです。そこから審査が進んでいったのですが、芸能界への憧れはあったものの受かるはずがないと思っていました。
── 見事、グランプリを受賞されました。
平山さん:「まさか自分が」と思いました。そこからものすごいスピードで物事が進んでいったように思います。グランプリの特典として、ドラマと映画への出演が決まっていたので、すぐに撮影がスタートしました。演技の勉強をしたことがないのでちゃんとできるかなという不安は大きかったです。セリフを覚えていってもカメラが回ると頭が真っ白になってしまって、毎日泣いていました。
デビュー作の映画、『しあわせ家族計画』で一家の娘役を演じたのですが、お父さんが三浦友和さん、お母さんが渡辺えりさん(当時:渡辺えり子さん)、おじいちゃんがいかりや長介さんで、おばあちゃんが野際陽子さんという、そうそうたる方々と共演させていただいて。これまでテレビで見ていた方々がいらっしゃる現場にいきなり入るプレッシャーもありましたし、毎日ものすごい経験をさせてもらっているという感覚もありました。とにかく目の前のことに必死だったように思います。