ダイエット目的でジム通いを始めたら

── 王道のアイドル路線ではなく、プロレス団体の応援ユニットというのは、かなり異色のスタートですよね。もともとプロレスに興味があったとか?
才木さん:いえ、まったく。母はプロレスファンでしたが、私は試合を一度も見たことがなかったんです。ただ「元気」「応援」というコンセプトに惹かれました。なんせバイトを3つ掛け持ちするくらい体力には自信がありましたし、誰かを応援するのも楽しそうだなと。人と違うことをやってみたいタイプなので、すごくしっくりきましたね。
その活動と並行して格闘技のラウンドガールを務めることになり、露出度の高い衣装だったので「腹筋が割れてたらカッコいいかも」と思い、ダイエット目的で格闘技のジムに通い始めたんです。それが思いもよらぬ転機になりました。
筋肉がどんどんついてきて、トレーナーさんから「パンチの筋がいいから大会に出てみない?」と誘われ、K-1アマチュア大会に2度挑戦。結局、試合では勝てなかったんですが、最初はダイエット目的だったトレーニングが、いつしか「肉体改造」「格闘技で勝つ」という目標に変わっていったんです。
── 未知の世界に迷わず飛び込んでいく姿勢、まさにチャレンジャーですね。怖さやためらいという感覚はなかったのでしょうか?
才木さん:まったくなかったですね。むしろ未知の世界に飛び込むことにワクワクするタイプなんです。母から聞いた話では、小さいころからやんちゃで、公園にいた知らない男の子にファイティングポーズをとっていたこともあるそうです。ファイティングスピリッツは、実はそのころから芽生えていたのかもしれません(笑)。