切除手術は無事成功!のはずが…

── 合計3回の抗がん剤治療を乗りきって、いよいよ切除手術をすることになったわけですね。

 

ノビさん:はい。2023年3月にテニスボールくらいの大きさの腫瘍を全部取りました。そのときの担当の先生が、すごく快活な「近所のおっちゃん」という感じの方で。たまに病室に来ると「病院つまんないでしょ。酒も飲みたいだろうに、大丈夫?元気?」みたいな(笑)。おかげで明るく手術に臨むことができました。

 

手術は、腫瘍部分だけではなく、周りの正常な筋肉ごと取って腫瘍と接している部分からの再発を防ぐそうです。切除した腫瘍の写真を撮っておいてもらったのですが、電気メスで取ったからかローストビーフのような見た目でした。

 

── 正常な筋肉まで取り除いて、大丈夫なのでしょうか…。

 

ノビさん:「足の裏の筋肉2本と一緒に取ったよ」と言われて驚いていたら、例のおっちゃん先生が「大丈夫、足の裏の筋肉なんていっぱいあるから、2本取ったぐらいじゃ変わんないよ。100メートル走何秒で走るの?14秒?じゃあ16秒になるぐらいだよ」なんて言っていました(笑)。

 

実際、手術後の回復は早くて、腫瘍を切除した次の日には普通に歩いてました。違和感は多少あるんですが、痛みはなく、なんとなく力が入りにくいような感じがあったくらいで。その後、念には念を入れて2回の「追い抗がん剤治療」をしました。切除手術の前の抗がん剤治療と内容は同じで、トータル5回ですね。