フルマラソン企画の練習中に「ひざの裏、腫れてますよ」と
── そんな折、足に腫瘍が見つかったそうですね。
ノビさん:はい。2022年の6月、ある番組の企画でフルマラソンに挑戦することが決まったんですが、その練習中に病気が発覚したんです。

── 走っていて違和感などがあったのですか?
ノビさん:いや、自覚症状はありませんでした。2022年9月に一緒にマラソンに挑戦する女性タレントの方に「ノビさん、なんか右のひざの裏が腫れてますよ」と言われて…。痛くもかゆくもないし冗談かと思ったのですが、見てみたら本当に大きく腫れていて、「え…?」と驚きました。
その日に救急病院に行ったものの、「自覚症状がないなら救急でできることはない」って帰されて。何度か通院したのですが、「症状がないなら良性腫瘍だと思っていいと思う。いま手術をして検体を取ると、マラソンへの挑戦は断念しないといけなくなる」と言われました。迷ったのですが、これを逃すと次にいつ芸人としてのチャンスが来るかわからないし、番組にも迷惑をかけたくなくて、マラソンを終えてから手術をすることに決めました。
── 腫瘍が見つかったとき、ご家族の反応はいかがでしたか?
ノビさん:母は「早く取ってもらいなさいよ」という感じで、そこまで深刻な反応ではありませんでした。というのも、母自身も38歳のときに、血管を巻き込んだ良性の腫瘍が首にできて手術をしたことがあったんです。首の骨を取って尾てい骨を首に入れるという大手術で、ガチガチに首を固定されて帰ってきて。そんな経験をした母ですが、今も元気に働いているんですよ。自分が大手術を乗り越えているので、重くとらえてなかったのはあると思います。