母の病気を知った娘たちの反応は…
── ご家族の反応はいかがでしたか?
小澤さん:夫は「きっと大丈夫だよ」と明るくふるまってくれていたのですが、後から聞いたところ、近所のクリニックの血液検査の結果を見て、「きっと重い病気だろう」と覚悟していたようです。大学病院では今後の治療方針や、約半年間は入退院を繰り返すという話を一緒に聞き、受け止めているように見えました。
── 娘さんたちは小学生と中学生ですから、ショックですよね。
小澤さん:病院から帰宅後、2人の娘をリビングに呼んで「ママは白血病という病気になったから、半年くらい入院します」という話をしました。次女はそのとき小学4年生で、白血病がどんな病かよくわからなかったと思いますが、私がしばらくいなくなるというのを聞いて、即座に私に抱きついてワーッと泣きだしました。
長女のほうが感受性豊かなので取り乱すかと思ったら、そのときは泣かずに無言でただ私の話を聞いていました。ただ、ひとしきり話をした後、仕事先の各方面へ電話をするため、1時間ほど席を外して戻ってきたとき、長女の目が真っ赤だったんですよね。後で夫に聞いたところ、病気や入院の話を聞いて悲しかったけど、泣いちゃうとママが死んでしまうんじゃないか、ママも余計に心配になっちゃうんじゃないかという思いがあり、必死で泣くのを我慢したらしいです。私がリビングからいなくなってから、思いきり泣いていたみたいです。