おしどり夫婦で知られるものまねタレントの清水アキラさんは、今から47年前に妻のめぐみさんと結婚しました。「あまりにきれいで」猛アタックをしたそうですが、その情熱は現在も変わっていないようで── 。（全3回中の1回）
郷ひろみの曲がきっかけで
── 24歳のときに結婚された、妻のめぐみさんとの出会いについて教えてください。
清水さん：六本木で友達と喫茶店に入ろうとなって、アマンドに行くか、マイアミに行くか、どっちがいいかなと話をしてたんだけど、「マイアミの方がゆっくり話せるね」と、たまたま入った方の店に妻がいたのがきっかけ。あまりにきれいだったから、話しかけに行ったんだよ。
── 清水さんのひと目惚れだったんですね。
清水さん：そうそう、つまりはひっかけたんだよね（笑）。でもさ、こっちはずっと話しかけてんのに、ぜんぜん話に乗っかってくれなくて。そのとき、郷ひろみさんの歌がたまたま店で流れてきたからちょっと真似したら「クスっ」って笑ったんだ。それまで愛想悪かったのに、急にね。その表情を見て俺は「いける！」って思ったんだよね。当時、もうテレビに出てたんだけど、妻は俺のことをまったく知らなかったみたい。あとから聞いた話では、「変な人がいるもんだと思った」ってさ。
── その後、どうされたんですか。
清水さん：俺は舞いあがっちゃって、「赤い糸で結ばれている、結婚する相手がやっと見つかった」って思ったんだけどね。妻はすごく警戒していて、しばらく家の電話番号も教えてくれなかった。教えてもらったのはアルバイト先の電話番号だったよ。でも、それには理由があって、どうやら当時、おつき合いしている人がいたらしい。そりゃあんなにきれいだったら当たり前だよね。でも俺はそこで諦めないで、「結婚しているわけじゃないんだし、奪いに行こう」って思って、そこから猛アタックをしておつき合いすることになった。結婚まで1年くらい期間があったと思う。
── 妻のめぐみさんは清水さんを選んだわけですね。
清水さん：そういうことになるんだろうけど、正直よくわからない。前の人の話は知らないんだ。ほら、元カレや元カノの話を根掘り葉掘り聞く人っているよね。でも自分と出会う前の人のことはさ、聞く必要はないと思っていてね。それに、たぶん聞いても嫌なことしかない。もう自分を選んでくれているんだから、黙っていることも優しさだと思うよ。
