32歳の実年齢に対して卵巣年齢が38歳だった

── 2度の流産で石川さんも心身ともに、かなりダメージが大きかったのではないでしょうか。
石川さん:2度続けての流産だったため、自分に原因があるのではないかとかなり思い悩みました。ただ、妊娠前に行った不妊治療の病院の先生に相談したところ、「2度目までの流産はよくあること。母親に原因があるわけではないので、あまり思い詰めないで」と。3度目にもしそうなったら、そのときにまた考えましょうとはげましてくれました。
スクリーニング検査の結果、私の卵巣年齢が32歳の実年齢に対して38歳ということが判明。卵子の状態を考えると、落ち込んでばかりもいられず、早めに妊活をする必要があると思いました。夫も私の状態を理解しながら、次に向けてまたいっしょにがんばろうと前を向いてくれたのが心強かったです。
── そこから本格的な不妊治療が始まったんですね。
石川さん:以前から生理不順があったので、まずは妊娠しやすい体にするために、漢方やお薬、温活することで体を整えていきました。そこからタイミング法を5か月ほど試したのですが妊娠できませんでした。ステップアップして人工授精を4度ほど行ったのですが、やはり結果は同じで。その後、2024年4月に体外受精をして、ようやく妊娠することができました。
── 3度目の妊娠に不安はなかったですか?
石川さん:3度目の妊娠がわかったときは不安よりも素直にうれしいという気持ちが大きかったです。今まで2度の流産がありましたが、今回は不妊治療もしっかりと行ってきたし、体外受精は妊娠率や子宮の中で子どもが育つ確率が高いと聞いていたので期待する部分が大きかったのだと思います。