無理なく続けられる食事ルールを決めて

── 食事面ではどんなことに気をつけましたか?
まりあんどAKさん:ジャンクフードと添加物は避ける、油っぽいものや小麦製品は控えるなど、いくつかルールを設定しました。私、小麦製品が大好きで、特にパスタが好きなんですね…。そこで、パスタは食べてもいいけどパンなどはやめるということにしました。朝食も毎朝パンだったのを、ギリシャヨーグルトかプロテインヨーグルトにブルーベリーやバナナ、イチゴなどフルーツを使ったスムージーを取るようにしました。食育アドバイザーの方から、たんぱく質は筋力をつけるうえで重要と聞いて意識して食べるようになりました。
家での食事は、できるだけ薄味でシンプルにしています。手術後、胃の回復に合わせて食べ物をペーストにしたものを食べる時期があって、そこで野菜とかお肉の本来の味やおいしさがわかるようになりました。なので、今もできるだけ調味料は使わずに、塩こしょうやオリーブオイルだけで野菜やお肉、魚や海鮮を食べるようにしています。
── 忘れがちですが調味料のカロリーも積み重なると大きいと言いますよね。しかし、塩こしょうだけだと飽きてしまいそうです…。
まりあんどAKさん:めちゃくちゃ飽きます(笑)。そういうときは、オレガノやローズマリーといったハーブやスパイスを味つけに使います。あと、食事の面で気をつけたのは食べるスピードです。それまでとても早食いでデートのとき、相手の何倍も早く食べ終わるくらいだったんですが、よく噛んでゆっくり食事をするよう心がけました。
── お酒についてはいかがでしょう?
まりあんどAKさん:大好きでよく飲みます!お酒にもルールを作って、ハイボールなど低糖質のものを飲むようにしてます。糖質が高いシャンパンも大好きなんですけど、飲む頻度は少なめに飲んでも3杯ぐらいに留めています。
── 自分が無理なく続けられるルールを設定されたんですね。運動について伺いたいのですが、ダイエット開始時からヨガを続けられていますね。
まりあんどAKさん:90キロあると、さすがにいきなり筋トレやランニングはつらかったんです。ボクシングや暗闇フィットネスなどいろいろな運動も体験してみましたが、みんなが平気でやるような運動も私には難しくて。たとえばピラティスでは、お腹がすごく大きかったのでプランクや足を上げるポーズができなかったんですよ。
ちょうどダイエットを始めたころ、知人がヨガの先生になってレッスンに誘ってもらったのがきっかけでヨガを始めました。体を柔らかくするヨガやストレッチは体重もそんなに関係なくできて、いちばん気持ちよく体を動かせました。当時はスタジオに通うだけでなく、家でもよくやるようにしていました。
胃の手術のあとしばらくしてからはホットヨガスタジオに通い始めたんです。そのスタジオにはジムが併設されていたので、お医者さんからお腹に力を入れてもいいと許可をもらった段階で、ジムで少しずつ筋トレも始めました。ホットヨガを受けて、その後ジムで運動して、元気があるときはもう1回ホットヨガを受けて家に帰るみたいな日もありましたね。
── 約4年のダイエットのなかで、続けることがつらいときが当然あったと思います。
まりあんどAKさん:私は頑張って、頑張って、急にスイッチが切れちゃうタイプなので、つらくなったら1回休もうと割りきっていました。リフレッシュして、次の日また頑張る。もし次の日も元気がなかったらその日も休むことにしていました。でも、油断しすぎるとリバウンドしちゃうんですよね。実はこのダイエットのなかで10キロリバウンドしたことがあって。そのときはちょっと休みすぎたなって反省してまた頑張りました。
── リバウンドしたり、一度やる気が出なくなってしまうと再開するのは難しいですよね。
まりあんどAKさん:「頑張ろう」と思うと逆にプレッシャーになってしまうので、そういうときには私は「無」になって運動します。もう何も考えない。無心で着替えて荷物を持ってジムに行って、運動していると不思議とまた活力が出てくるんですよ。考え出すとめんどくさくなっちゃうから、ふと「めんどくさいな」と思っても「あ、だめだめ!シャットアウト!」みたいな(笑)。
── ダイエットのモチベーションを保つコツはありますか?
まりあんどAKさん:当初、彼の「やせたら結婚する」という言葉に対して決めた最終目標は50キロでした。でも、大きな目標ばかり目指しても90キロから50キロは遠いし疲れてしまうので、小さな目標をいっぱい立てました。たとえば、3日後にデートがあるからこの間だけジムに行こう、デートが終わったら次は来週友達とご飯に行くからその日までちょっとだけ頑張ろう、のくり返しです。ほかにも、着たい服を見つけて頑張ったり、休みたいときは休んだり、へこんだらSNSに届いたみなさんのコメントを見てモチベーションを保っていました。