身長156cm、体重90キロから約4年のダイエットを通して50キロまで減量した様子をインスタグラムで発信しているまりあんどAK(@mariandak1)さん。そのきっかけは大事な人からのひと言でした。
「やせたら結婚する」言葉の裏にあった本音
── 約4年間で、40キロのダイエットに成功されたまりあんどAKさん。ダイエットのきっかけになったのは、恋人からの言葉だったそうですね。

まりあんどAKさん:2016年ごろ当時好きだった人に「やせたらつき合う」って冗談まじりで言われたんです。でも、そのときの言葉は本当に冗談で、私もあまり気にしていなくて。結局その後、体重に関係なくつき合うことになりました。でも、彼と出会ったとき私は60キロくらいだったんですが、それからどんどん太っていって90キロになってしまいました。
つきあい始めて5年くらい経ったころに結婚の話が出て、彼から「やせたら結婚する」って真剣に言われたんです。それで「ダイエットしよう」と火がつきました。
──「やせたら結婚する」という言葉には驚かれたのではないでしょうか。
まりあんどAKさん:最初は「最低だな」と思いましたし、悔しかったです。別れようかとも思いました。でも、よくよく話し合ったら見た目だけじゃなくて私の健康を気にして言ってくれた言葉でもあったんですね。彼は60キロのときから私を知っているから、だんだん長距離が歩けなくなったり、長い階段で息切れして途中で止まってしまったり、暴食の繰り返しで胃の調子が悪くなったのも知っていました。そういう面を見て「やせたら結婚する」って言葉が出たらしいんです。
「将来的に子どもが欲しいし、ふたりで旅行にするにもたくさん歩くことができないから変わって欲しい」って言われて、私はその通りだと納得しました。当時は悔しい気持ち3割、あったかい気持ち7割くらいでした。
── 愛のある言葉だったんですね。ダイエットを始める際に、食事や運動、医療、メンタルケアなど専門家を頼ることにしたそうですね。
まりあんどAKさん:そもそも私はダイエットに関してまったく知識がなかったんです。どこから始めたらいいかわからなかったから、各分野の専門の方に助けてもらいたいと思いました。
あと、私、胃を部分的に切除しているんです。暴飲暴食の繰り返しで胃の調子がずっと悪くて、気持ちが悪くてバスや電車も乗れないくらい体調が悪かったんですよ。彼の言葉でダイエットを決意して3か月後くらいにお医者さんから、疾患もあるし太りすぎも改善できるのではと提案をされて手術を受けました。
手術後は水を数ミリ飲んだだけでお腹はいっぱいになるのに、もっと食べたいって思う感覚とのギャップに悩みました。お医者さんにメンタルケアの大切さを教わり、「マインドを変えていかないと、たとえ胃を切除してちょっとやせても結局またリバウンドしちゃうよ。考え方から変えないと」と言われ、これは自分ひとりでは達成できないと思ったのも理由のひとつです。
── 専門家の方とのお話で、特に印象に残っていることはありますか?
まりあんどAKさん:これまでお医者さんのほか、食育アドバイザーの方、パーソナルトレーナーの方にお世話になりましたが、メンタルケアのカウンセラーの方に「まずは自分を好きになって、受け入れよう」と言われたとき、ハッとなりました。
もともと私は根本的に明るい性格で、太っている自分も結構、好きでした。でも当時、自分で体型のことを気にしていないつもりでも、実際は服が入らなくてへこむことが多かったし、自信がなくて自分の意見を言えないこともたくさんあって、実はつらかったんだなと気づいたんです。カウンセラーの方から「人間、みんな顔も違うでしょ。それと同じように体も違う。まずは自分自身を好きになることがいちばん大事だよ」と言われてなんだか気持ちが楽になりました。
── いい言葉ですね。自分のことを好きになるため、工夫したことはありますか?
まりあんどAKさん:それまで家に全身が映る鏡がなかったんですが、大きい鏡を買って毎日その前に立って「私、かわいい!今日も頑張ってる!」と自分に言うようにしました。たとえコンプレックスがいっぱい見えても「このおなかも私の特徴だし、かわいいじゃん!」って。口に出すと本当にそんな気持ちになるし、マインドもいい方向に変わりました。あとは家族や友達に「かわいくなりたいから、いっぱいほめて」って頼んでいました(笑)。