子どもを産めない年齢での結婚に葛藤

── 世の中の「年の差カップル」のみなさんは結婚を決意する際、年齢差のことで葛藤がある方も多いと聞きます。斉藤さんはいかがでしたか?
斉藤さん:私は特に葛藤がありました。年齢は私が53歳で彼が31歳。私は再婚ですし、年齢的に出産は難しい。相手のご両親とは年齢が近いから、きっと反対されるだろうとも思っていたんです。「親に子どもが産めない年齢の人と結婚するってどう説明するの?」って彼に聞いたら、「そのことについて聞いたら、お姉ちゃんに子ども3人いるから孫はもう十分だって言われた」と。むしろ「私のほうが古い考えなのか?」と思わされるくらい、ご両親は考え方が柔軟で、おおらかな方たちだったんです。私のことも知っていてくれたようでご両親が「えー!そんな人とどこで知り合ったの?と、喜んでるよ」といった様子で。そう言ってくださっていると知って、ホッとしました。そういう展開を想像していなかったので、私の先入観にすぎないということを、むしろ教えてもらいましたね。
── 子どものことについて、夫婦でもお話しされましたか?
斉藤さん:はい。というのも、1回目の結婚のときは子どものことが離婚の理由のひとつだったんです。向こうは欲しい、でも私はまだまだ仕事をしたかったので、35歳くらいで産めたらという思いがあって。そこがすれ違いとなっていたので、今回はちゃんと話しました。
「私は産めないけど、もし子どもが欲しいとなったら、産んでくれる人を見つけていいよ」と彼にはいいました。「子どもを連れてきてくれるなら、私が大事に育てるから連れておいで 」とも。私自身、未婚の母の子で父に認知されてという生い立ちでもハッピーに生きてきましたから、「不幸になるとは思わないから大丈夫!」と。そんな深刻な思いを伝えたんですが、「自分が子どもだから、子どものめんどうは見られないと思う」と彼は言っていました(笑)。
── マネージャーさんからのタレコミですが(笑)、ご主人はかなりのイケメンで斉藤さんにベタ惚れとのこと。ご夫婦円満の秘密があれば教えてください。
斉藤さん:そうですね(笑)。とにかく私にベタ惚れしてくれていて、大切にされています。愛されていると感じますね。ありがたいことです、この年になって。たしかにそこそこのイケメンです(笑)。これまでつき合った彼女には外で女性といるとすごく焼きもちを焼かれたそうですが、年の差ゆえなのか、私はそれはないですね。そもそも、彼も仕事からすぐ帰って来て毎日家でご飯を食べていますし、夜も全然、出かけないんですよ。なので、胃袋をつかんでるのは間違いないかな?料理は得意なんです。
それから私、野球が大好きなのですが、彼も甲子園を目指す高校球児だったくらい野球が好きで、共通の趣味があるのから円満というのもあるかもしれません。もめない秘訣はお互いため込まないこと。言いたいことはしっかり言って、ケンカする前に吐き出すことでしょうか。あとは、年齢や夫婦という関係にあまりとらわれず「この先、人生を一緒に歩いていく人」と思うことで、相手のことを大切にできているのかな。