子役出身で現在は声優として活躍する斉藤こず恵さん。プライベートでは2002年(当時34歳)にアメリカ人男性と離婚し、2021年に22歳年下の男性と再婚します。歳の差については葛藤があり、夫の両親も反対するだろうと思っていたそうですが── 。(全4回中の4回)

最初は事実婚でいいと思ったけど…

斉藤こず恵
6歳の子役時代。一躍有名になった斉藤さん

── 2021年に22歳年下の男性と再婚されました。世間で言う「年の差カップル」ですが、馴れ初めはどのようなものだったのでしょうか?

 

斉藤さん:銀座の飲み屋で知り合いました(笑)。昔からよく行く店で、共通の知人が多いお店です。顔を合わせるうちに興味を持ってくれるようになって。でも恋愛対象という感じでは全然ありませんでした。22歳も年下でしたし。

 

そのころ、母が詐欺にあって抵当で家を押さえられてしまった事件(※現在、調査中)がありまして、家族の名義で巨額の借金をされていて。事件直後は行くところがなく、お店仲間や友達が助けてくれて、家を泊り歩いていたんです。それを見かねて彼が「うちに来てもいいよ?」と言ってきて。「つき合ってもいない人のところに行けないよ」って言ったら、「じゃあ、つき合っちゃえばいいじゃん」って言うわけです。「え?」って、年も離れてるから冗談かと思いますよね。母の件でリアルに「私、お金ないよ?」って言ったくらいです(笑)。そしたら「それでもいい」と。それで一緒に住み始めることになりました。

 

つき合うなかで、この先も一緒にいたいという思いは芽生えたんですが、年の差のこともあるし「事実婚でいい」と思ったんです。それで「私は結婚しないよ」って夫に伝えていたんですけど、彼は結婚したかったようで、誕生日にいきなり結婚情報誌『ゼクシィ』の付録にあった婚姻届を書いて持ってきて、その場にいた飲み屋のお友達2人がサインして…もう、なりゆきのような形で私もサインしました(笑)。

 

結局、私の病気(2004年に甲状腺がんが発覚)のことがあったので、そのまま籍を入れることにしました。意識がなくなったときに私の代わりに手術をするかどうか判断する人が必要だったけど、母は85歳を過ぎているし妹は持病があるしで、彼も「だったら結婚しよう」と。もうここは彼に頼るしかないなと思ったのも決め手でした。