プロポーズに10年間の写真をアルバムにまとめ

プロポーズのときに渡した手作りのアルバム

── その後、奥さんが上京されて、交際開始から10年目の2021年に入籍されました。プロポーズでも写真が重要な役目を果たしたそうですね。

 

ハマダさん:それまで撮った写真を選んで、1冊のアルバムにまとめました。1枚1枚に想いを込めた自分なりの言葉をつけて、「金木犀の花束」というタイトルをつけました。金木犀は妻の誕生花なんです。

 

高校時代に、図書館で妻から「花言葉っていうのがあるんだよ」と教えてもらったことがあって。僕は全然知らなかったんですけど、妻は子どものころから図鑑が好きで花に詳しかったんです。調べてみると花ってたくさんあって、誕生花や花言葉というのもおもしろいなと思いました。妻が大事にしているものを僕も大事にしたいなと思ったんです…実は、金木犀の花言葉って「初恋」なんですよ。

 

── おふたりにぴったりの花なんですね!

 

ハマダさん:プロポーズのときに花束を渡せればよかったんですが、金木犀は木の花なので花束にできなくて。だったら写真を花に見立てて、アルバムという形で束にして渡そうと思いました。金木犀の花言葉の「初恋」は実らないものと言われていますし、花束にできないことと2つの不可能をかけてタイトルにしました。

 

── 遠距離のつらい時期を乗り越えてですし、奥さんはうれしかったでしょうね。

 

ハマダさん:喜んでくれました。これまでの伏線回収じゃないですけど「すべてはこのためだったんだ」と言ってくれましたね。

 

── そのプロポーズの写真集を使った動画が、Tiktokで110万回再生されました。

 

ハマダさん:もともとは写真集を結婚式のサプライズムービーとしてまとめたものです。たくさんの人に見てもらい、温かいコメントをいただいてありがたいです。ちょっと年上の方から「自分の娘・息子がこういう恋愛してくれたらいいな」というコメントがあってうれしくて。妻にも「いい反応をたくさんもらったよ」って伝えました。僕たちの関係性を素敵だと言ってくださる方が多く、ふたりともとてもうれしいです。