働く女性が少なかった時代「ワーキングマザー」として生きた鈴。彼女の生き方は、育児と仕事の両立に悩む私たちの心を励ましてくれます。保育園全滅で職場復帰を断念した女性が、祖母の生き様に触れて、自分の生き方を見つめ直していくストーリー。作者・芸子さんが、実の祖母を描いた作品です。
父親と末の妹を亡くした悲しみに暮れる暇もなく、終戦を迎えた鈴たち。鈴の兄・武は一家で洋品店を開くことを思い立ち、大繁盛させます。
一方、鈴と同窓だった八重は、戦争によって境遇が一変。「鈴の店で針子として働く」という誘いを素直に受け入れることができません。しつこく誘う鈴に対して、ついに八重は本音をぶつけ、つかみかかります。
【第31話】空気は読まない!心を閉ざす女性に向けられたまっすぐな笑顔
揉み合ううちに土手に落ちてしまった八重と鈴。そこにやってきた武は、ふたりの状況を察することなく八重に話しかけます。その屈託のない笑顔は、八重の心に届くのでしょうか。
作/芸子