固定費のなかで低金利の「住宅ローン」が最難関
次に警戒するのは固定費です。収入のなかから毎月一定額差し引かれるのが固定費の痛いところですね。夫婦や家族単位でかかる固定費もあるため、支出過多は避けられません。
該当するのは、家賃または住宅ローン、生命保険料、教育費、スマホ代など。
なかでも削減しづらいのは住宅ローンでしょう。低金利の現状では、借り換えしても効果があまり得られないからです。賃貸で家賃が高い場合は引っ越す手もありますが、持ち家だとそう簡単にはいきません。
生命保険料やスマホ代は見直しができます。保険でいえば、不要な保障のカットや他社への切り替え、スマホでいえばプラン変更や格安スマホへの切り替えなどで削減できるわけです。
教育費はご家庭それぞれの考えがあるので、私たちはその意向に沿ったアドバイスをしています。教育費を厚くしたいなら他の費目の見直し、教育費を下げたいなら削減策を提案するスタンスです。
ただ、夫婦共働きで世帯年収が1000万円以上あっても、教育費のかけすぎは好ましくありません。家計に余裕があると子どもの教育にお金をかけられます。
親の子への期待からどんどんかさみ、負担増となりがちに。パワーカップルほど教育費貧乏に陥りやすいので注意が必要でしょう。