材料の「温度管理」が美味しく仕上がるコツ
まずは、型の準備から。開口部18×7cmの型に合わせてクッキングシートをセットします。
Mサイズの卵(約45g)3個を、卵黄と卵白に分け、卵白は冷蔵室に入れておきます。
常温に戻した発酵バター80g、グラニュー糖45gを加え、ホイッパーを使って空気を生地に取り込むように2分ほど混ぜます。その後、常温の卵黄を3回に分けて加え混ぜます。
溶かしたチョコレート70gと牛乳15gを加え、混ぜておきます。
次に、冷蔵室から卵白を取り出し、冷たい状態の卵白にグラニュー糖35gを加え、泡立ててメレンゲを作ります。つのが立って先が垂れる状態が目安です。
続いて、バター生地のほうに牛乳を混ぜておいたチョコレートを加えます。
「失敗しないショコラパウンドケーキ」のいちばんのコツは“材料の温度調節”と石川さん。「バターの生地にチョコレートを混ぜるとき、それぞれが常温であることが大事です。生地が冷たいとチョコレートが固まり、生地も締まって焼き上がりが固くなるので注意してください」。
粉類のアーモンドプードル50g、薄力粉35g、ベーキングパウダー1.1gをまとめて一緒にふるいます。
生地にメレンゲ3分の1を加え混ぜたらふるっておいた粉を投入し粉が見えなくなるまで混ぜます。残りの3分の2のメレンゲを入れ、生地のザラザラ感がスムーズになるまで混ぜます。型に流し入れたら、お好みの大きさに刻んだチョコレート20gを生地の上にのせます。オーブンを180℃で予熱し、170℃で45分焼いたら完成です。
「焼き上がりの目安は割れた表面の色と中の色の差がなくなり、少し縮んできたタイミングです。熱いので気をつけながらオーブンから取り出します。2、3回型を落とし、生地内の熱い空気を出してから型から外してください。どの工程でも材料の温度に注意してあげれば、確実においしく仕上がります」