おいしい鹿肉を多くの人に味わってほしいと願う鹿肉専門キッチンカー「SHIKASHIKA」の店長・あかりんごさん(24歳)。「“鹿肉はおいしい”を常識にしたい」と、熱い思いがあふれたインタビュー。どんなに人から怒られても関係なし!あかりんごさんは突き進みます(全2回中の2回)。

 

に、に、肉汁があぁぁ!鹿肉もこんなにジューシーとわかる1枚

鹿肉を初めて食べたときの感動を伝えたくて

キッチンカーで鹿肉のステーキ丼やロースト丼を販売しているあかりんごさん。最初は、「鹿肉は硬くて臭い」イメージがあり、敬遠されるだろうと考えていたそう。

 

ところが、実際に販売してみると、拒否反応を示す人はほとんどいませんでした。

 

「敬遠される方もいましたが、ほとんどの方は、料理の写真を見て“おいしそう!え、鹿肉なの?食べてみよう”と興味を持ってもらえました。毎週のように通ってくださる方もいて」

 

キッチンカーの立て看板の写真にはこだわり、プロのカメラマンに肉のおいしさを存分に引き出した写真を撮影してもらっていました。

 

見た目も美味しそうな鹿肉

販売を続けるうちに、鹿肉のイメージは、写真1枚で変わる程度のふわっとしたものだったのかもしれないと感じるようになったそう。

 

「もしかすると、臭みが強いイメージは、提供する側が無意識のうちに作ってしまったのかもしれません。

 

鹿肉は個体差や処理の違いから、実際に臭いが強いものもあります。提供する側は、それを知っているため、販売するときに“これは臭くないですよ”と伝えがちです。

 

でも、こうした呼びかけがかえって“鹿肉=臭い”イメージにつながってしまったのかなと思います。

 

私は自分がはじめて鹿肉を食べたときの感動を伝えたくて、お客様には“おいしいです!”とお伝えしています」

 

キッチンカーに立ち、さまざまなお客さんと接するなかで、あかりんごさんは思った以上に“鹿肉が受け入れられる土壌がある”と実感します。