「食べてみて!」キッチンカーなら興味をもってもらえる

キッチンカーを作ることになったのは、よく通っていたジビエレストランのシェフが何げなく「いつか、キッチンカーをやりたいんだよね」と言ったことでした。

 

「“あ、それ私もやりたい!”と、思いました。鹿肉を出す飲食店はありますが、ジビエに興味のある人にしか来店してもらえません。

 

でも、キッチンカーだったら、鹿肉を知らない人とも接点が持てます。何より、すごく楽しそうだと思ったんです」

 

改めてシェフに「キッチンカー、やりませんか?」と声をかけたあかりんごさん。クラウドファンディングで資金を募り、軽トラを改装してキッチンカーを作ります。

 

現在は鹿肉専門のキッチンカー「SHIKASHIKA」の店長として、関西を中心に車を走らせる毎日です。

 

「鹿肉ってこんなにおいしいんだ!とお客様が喜ぶ姿を見るのは最高です。もともとフットワークが軽いタイプなので、挑戦することにワクワクします。

 

一番の目標は、鹿肉をもっと身近な存在にすること。鹿肉はおいしいとたくさんの人に知ってもらえるよう、頑張りたいです」


取材・文/齋田多恵 写真提供/あかりんご