冬場のお風呂はバスタブに入ってしまえば極楽!でも湯船に浸かるまでは地獄。このギャップなんとかならないの?「ひと工夫すれば浴室が極楽空間になりますよ」。温泉健康指導士の資格をもつ、お風呂のソムリエ・松永武さんが話をしてくれました。

1:入浴後の湯冷め対策としてボディクリーム塗ると体からの放熱防止にもなる。2:白湯を飲む。3:足元を温める。4:すぐに髪を乾かすのが効果的!

 

暖かい浴室づくりに「シャワーの90秒壁あて」

── 服を脱衣所で脱いでから、お風呂に浸かるまでは地獄のような寒さ。わが家は浴室暖房がないんです…これってどうしようもないのでしょうか。

 

松永さん:まずは暖かい浴室の環境づくりが大切です。たとえば、カビ対策で換気扇を24時間ずっとつけっぱなしにしていると、当然、浴室も温まりません。

 

寒い冬の浴室環境を整える意味では、「湯張りするときからお風呂を出るまで」は換気扇を止めてみましょう。

 

湯張りすると湯気が立って室温もあがっていきます。それでも寒ければ、90秒ほど熱めのシャワーを壁や床にかけてさらに室内温度を上げてみてください。

 

カビが気になる方は、入浴後に浴室内に冷水をかけてから湿度を下げつつ、換気扇をつければ湿気もとれやすく問題ありません。

 

── なるほど。換気扇は何も考えずにつけっぱなしになっていました。

 

松永さん:もっといえば、脱衣所も暖房器具を置いて温めておくことです。なるべく寒暖差をなくしておけば体感温度も下がりません。体を冷やさないためにも大事ですからね。