年末年始はおうちごはんが増える時期。家族の好みが違う場合もあれば、同じ食材で変化をつけるのに悩むことも…。そんなときリメイクの幅が広い料理や、手軽に味変できるタレがあると便利です。塩の専門家として有名シェフとのコラボレーションも手掛ける青山志穂さんに、簡単で手軽にできる塩レシピを教えていただきました(全3回中の3回)。

 

さまざまな種類の塩のイメージ
同じ料理でも塩を変えるだけで違った印象になる

メニューが増える!簡単「塩だれレシピ」

── 塩の違いやシーズニングソルトなどで、味の変化をつける楽しさがあります。そのほかに、塩で料理の幅を広げるポイントはありますか?

 

青山さん:
塩とごま油を混ぜると中華風のたれに、塩とオリーブオイル、レモン果汁でドレッシングにも使えるイタリアン風のたれになります。たとえば、にんじんをすりおろして塩とお酢を混ぜたドレッシングなど、無限にできそうです(笑)。

 

シンプルに調理した肉や魚、野菜に組み合わせれば、同じ素材でも違う印象のメニューになりますよ。簡単にできて、さまざまな料理に使える塩だれのおすすめレシピをご紹介します。作ったら冷蔵室に保管して、2週間以内に使いきるのを目安にしてください。

<シンプルなレモン塩だれ>

材料:
玉ねぎ1/6個、レモン果汁大さじ1、オリーブオイル大さじ2、塩小さじ1程度、粗びき黒こしょう小さじ1/2

作り方:
1.玉ねぎはみじん切りにして耐熱容器に入れ、ラップをして600Wの電子レンジで2分ほど加熱。
2.1にレモン果汁ほかの材料を加えて、混ぜるだけ。

 

このほか「ねぎ塩だれ」「桜えびとごまの塩だれ」「ピリ辛イタリアン塩だれ」「塩トマトだれ」もおすすめです(※)。

※詳細レシピは、記事最後の写真ページからご覧ください。

 

「桜えびとごまの塩だれ」はごま油なら中華風、なたね油なら和風になります。

 

「ピリ辛イタリアン塩だれ」は、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノのソース部分+パセリです。にんにくは、やや焦げるくらいのほうが美味しくなります。さまざまな素材に合うので、とても便利ですよ。

 

「塩トマトだれ」はそのままでも美味しいですが、オリーブオイル大さじ1を加えるとイタリアン風に、かつお節1袋(4g)を加えると和風、ごま油を大さじ1加えると中華風になります。お好みでバリエーションを楽しんでください。

 

シニアソルトコーディネーターの青山志穂さん
「塩とオイルの組み合わせだけでも、手軽に味の変化を楽しめます」と語る青山さん