「夫を観察していればわかる」が“第六感”の正体?

タクミさんの妻ではありませんが、同じように、よく夫に「今日の集まりは女性が多かったの?」などと鋭い質問で、夫を怖がらせているナナさん(40歳、仮名=以下同)。

 

「第六感というより、夫を観察していればわかります」と笑います。

 

「うちの夫、過去に不倫疑惑があったんです。結果的に男女関係はなかったみたいだけど、夫がその女性を気にかけていたのは事実。

 

ある日ふと、スマホをいじっている夫の表情を見たら、すごくデレデレしていたんです。ああ、女性相手だなと思いました」

 

グループで食事をしていたようですが、そういう日に限って帰宅時の「ただいま」の声がいつもと違うそうです。

 

「それで、リビングに入ってきて早々に饒舌になる。何かを隠したいとき、人は黙り込むより、むしろおしゃべりになるんだなと思いました」

 

しばらくは泳がせておこうとナナさんは決めました。そして数か月後、夫が意気消沈しているのに気づきました。

 

「“どうしたの、失恋でもしたの?”と声をかけたら、夫はギョッとしたような顔をして…。気の合う同僚が転勤になった、と慌てたように言っていましたが、違うなと感じました。

 

おそらく派遣で来ていた女性が任期満了にでもなってもう来なくなったか、目をかけていた後輩が結婚して辞めるとか、そんなことではないかと…」