「女性の大変さをリアルに発信したい」

── 大木さんの文章が同世代女性からの反響が多い理由はなぜだと思いますか。

 

大木さん:
婚活をしたという実績を作るためだけに、「月々のノルマのように男達とご飯に行くのを辞めた」という文章をnoteで書いたときも、多くの方がシェアしてくださったのですが、おそらくそういうことを赤裸々にいう方がいないからだと思います。

 

私自身、恥ずかしながら経済的安定が欲しいという一心で婚活をしていた時期があったのですが、そういう打算的な気持ちで男性と関わっても上手くいくわけがないんです。

 

でも、周囲からの同調圧力によって、私と同じように「いつまでに結婚しなきゃ」とか、「収入はこれくらいなきゃいけない」、と悩んでいる女性はたくさんいます。

 

執筆した本にサインを書く大木さん。この頃は表情も明るい!

私は、はたから見たら特殊な人生を歩んできたけれど、悩みを抱えているのはどの女性も同じだと思うんです。

 

Web発のライターなので、発信したものに対する反応がリアルタイムにやって来るのですが、文章をあげてすぐに「仕事にも詰んで、彼氏もいないけど、大木さんの文章を読んで救われました」というメッセージをたくさんいただきます。

 

私と同じようなお悩みを抱えている人がたくさんいることに気がつきました。反響をいただく度に、女性の大変さをリアルに発信できる人になろうと思っています。

 

会社員時代にカメラを構える大木さん。芸能人の記者会見を取材することも多かったそう

── 今の時代は、SNSに簡単にアクセスもできるし、自分から発信もできるけれど、本当のことを言える人は少ないのかもしれません。

 

大木さん:
人と比べて、悩んで、答えを求めてネットをみなさん回遊しているんですよね。私も、15歳の頃から大人に好かれようとずっとしてきたので、そう簡単に自分を取り戻すことはできませんでした。それに反響がある反面、SNSでの誹謗中傷がすごくて疲れたこともありました。

 

そのときは「1か月間、SNS断食をします」と宣言して、その間に淡々と請求書の処理や執筆作業などをしていたんです。そしたらなんと、12万円の請求漏れが見つかって。

 

突然降ってきた12万円で母親と旅行に行ったのですが、心身ともにリフレッシュした気持ちになったんです。ありがたいことに、また執筆依頼もいただくようになりました。

 

もっと誰もがSNS断食をしたいと気軽に言える世の中になったらいいなと思うんです。ママ友とか、女子グループとか、皆さんそれぞれにどうしても抜けられないコミュニティがありますよね。SNSも更新していないと変に思われたり、アカウントを突然削除したら余計に心配がられたり。