相手を不快に感じさせない4ステップ

アサーティブ(さわやかな自己表現)に気持ちを伝える方法として、4つのステップがあります。それぞれ具体的な答え方とともにお伝えします。

◆ステップ1

自分の気持ちを伝えずに出来事の客観的な事実を伝え、自分の落ち着けるようなひと言を言います。

 

「今日も2階を換気してくださったんですね」

◆ステップ2

相手の立場や気持ちに共感して思いやる内容と、その出来事に対する自分の感情や立場を率直に表現します。

 

「お母さんきれい好きなので、いつも2階のお掃除や換気をしてくださってありがとうございます。ただ、私たちのところまでしてもらって申し訳ない気持ちと、寝室はそのままにしてもらえたほうがうれしいんです。寝室ぐちゃぐちゃで恥ずかしいので…」

◆ステップ3

具体的に相手にどういう行動をとってもらいたいか、具体的に自分がどういう風にしたいかを伝えます。

 

「2階部分は私が全部やるので、今後は任せてもらってもいいですか」

◆ステップ4

相手の返事によって変わります。相手がすんなり聞いてくれない場合はさらに気持ちを伝えて交渉します。

 

「そうなのね、わかったわ」の場合は「こちらのわがままですみません。ありがとうございます」 

 

「そんな遠慮しないで。あなた忙しいんだから、わたしがやるわよ」の場合は、「いやいや、寝室がぐちゃぐちゃだと恥ずかしいので、そのままにしてくださいよ」  

 

それでも「家族なんだから気にないで」などとぐいぐいお義母さんが押してくるようなら、壊れたレコードのように「寝室はいいです」などと繰り返し伝えてみるのも方法です。繰り返すうちに、相手が折れる可能性もあります。または険悪になりそうならこちら側が折れる、というのも一つの選択肢かもしれません。