「ごはんと旅は人をつなぐ。」をテーマに、おいしいごはんや素敵な旅を通じて、人と人を繋ぐ。そんな活動をしている料理家・ダーダこと山田英季さんによる、連載エッセイ。山田さんが「とにかく、今これが食べたい気分」な美味しいレシピを、作っているときの熱量も一緒にお届けします。
#25 休日のランチはお家で、しいたけとベーコンのペペロンチーノ
休日のお昼ご飯は、なぜだか麺類が食べたくなる。出かけない日はとくにそうだ。洗濯や、簡単な掃除を終えて、少しゆっくりとランチをするのが、ダラダラ休日のお決まりとなっている。
焼きそば、ラーメン、あんかけ焼きそば、うどん、そば。いろいろあるけど登場頻度が高いのはパスタだ。
手間なく、大体ある食材でなんとかできるし、美味しいというのが選ばれる理由だと自分では思っている。
そんなことで、僕が気にいっているシンプルだけどとっても美味しい、しいたけとベーコンのペペロンチーノを作りたいと思います。
まずは、しいたけを1㎝幅に切ります。薄く切りがちですが、太めに切っておくと、少ない食材でもしっかりと歯ごたえやうまみが感じられるのでおすすめです。
ベーコンも1cmぐらいで切ります。青ねぎは5cm幅ぐらいに。
にんにくは、薄切りにしましょう。みじん切りにすれば、よりにんにく感の強いパスタに仕上がりますし、潰して使えば、ほんのりにんにく風味になります。にんにくの切り方は、お好みで変えてもらっても大丈夫です。
切るものが終わったら、フライパンにオリーブオイルとしいたけを入れて、中火で焼き色がつくようにしっかりと焼きます。炒めるではなく「焼く」なので、フライパンをふったり、箸で混ぜたりしてはダメです。焼肉のように上下を返しながら焼きます。
このへんで、パスタを1%の塩分でゆではじめます。
しいたけが焼けたら、ちぎったとうがらし、にんにく、ベーコンを入れて、今度は炒めます。
ベーコンがほんのり色づいて、にんにくの香りがしたら、茹で汁を加えて、弱火で保温します。
茹であがったパスタと青ねぎをフライパンに入れて軽く混ぜ、火からおろして、黒こしょうと分量外のオリーブオイルをかければでき上がりです。
しいたけの旨味や香りが、オイルやパスタに移って、とってもおいしいパスタです。ぜひみなさまもお試しください。
11月の台所三箇条
- 肉厚のしいたけを見つけたら買うべし
- 休日は、シンプルなパスタでお家ランチ
- フライパンや鍋の片づけをほったらかして、パスタはすぐに食べる