長男が2か月くらいのころ。「私の上でしか寝てくれず、心身ともに疲れ果てていました」(愛波さん)

「汗だくになりながら寝かしつけしても、子どもが寝てくれない」辛い日々を過ごしていた愛波文さんは、専業主婦から乳幼児コンサルタントへ転身。自分のような思いをさせないためにも——、子どもの睡眠の悩みを抱える親をひとりでも救いたいと話します。

寝かしつけるためにバランスボールの上で3時間の奮闘も…

── 日本人初の乳幼児睡眠コンサルタントになったきっかけはなんだったのでしょうか?

 

愛波さん:
私自身が子育て中、子どもの寝かしつけにかなり苦労したからです。

 

10年前の出産当時、夫の仕事の関係でサンフランシスコに住んでいたのですが、夫は隔週で出張。夫以外の家族や友人もいない、完全なワンオペ育児でした。

 

とくに寝かしつけには毎日本当に困っていて。バランスボールで上下運動しながら抱っこすると寝てくれると聞き、汗だくで3時間頑張ったことがあります。

 

長男が新生児のころ。寝つきが悪く夜泣きもあり、1時間おきに起こされていた

「やっと寝てくれた」とベッドに置いた直後に泣き出して愕然としたり…。毎晩、夜がくるのが怖くてしかたなかったですね。

 

息子と二人でいるのがつらくて、「このままだと私、虐待しちゃうかも…」と思い始めたり。いま思えば、産後うつ状態だったのかもしれません。