“子どもが寝ない”辛さを伝えたらママ友から怒られて

── まわりに頼れる人もいなくて、追い詰められていたんですね…。

 

愛波さん:
このままじゃダメだと思って、Facebookで見つけた近所のママコミュニティの集まりに参加してみることにしたんです。

 

月齢の近い赤ちゃんのママたちが集まるので、育児の悩みを共感したり、相談したりできるんじゃないかと思って。

 

そこで、昨夜は何をしていたかという話題になりました。すると、「ヨガに行ったよ」「家で夫と映画を観たんだ」とか、子育て以外のことを楽しんでいる様子で。

 

私が「3時間かけて子どもを寝かせていた」と話すと、みんなにすごく意外そうな顔をされました。

 

「あなたはちゃんと寝ている?」と聞かれて、「毎日ぜんぜん寝られないし、自分の時間なんてまったくない」と言うと、なんと怒られたんです。

 

「ママがハッピーじゃなければ、子どももハッピーじゃないんだよ!」って。

 

── 共感してもらえると思いきや、怒られてしまったんですね!

 

愛波さん:
そのときに、あるママから1冊の本を渡されました。小児科医が書いたアメリカでは有名なねんねの本でした。

 

アメリカでは親が寝かしつけなくても子どもが寝られるように、「ねんねトレーニング」をするそうなんです。

 

本には、科学的根拠に基づいたノウハウが書かれていて、寝かしつけは“努力と忍耐”と思っていた私には目からウロコの内容ばかり。

 

もっと知りたくなり、15冊ほどの関連本を読みあさりました。図書館には睡眠に関する本がたくさんあり、アメリカでは睡眠への関心が高く、研究が進んでいることも初めて知りました。

 

── 子育てで疲れているのに、すごいエネルギーですね!

 

愛波さん:
何か月も続いた悩みが解決すると思って、夢中で読みました。

 

すぐに取り入れていいのか不安もあったし、本当に赤ちゃんに危険性がないことをしっかり確認したかったんです。