子どもとの会話「そうだね」だけで済ませずに
── まだ小さいおはなちゃんが、他人を自然と気づかうことができるのは、日々のコミュニケーションに秘訣があるのでしょうか?
はしのさん:どうでしょう…。とくに決めていることはないのですが、会話のやりとりをできるだけ増やすようにはしています。
例えば、「今日学校どうだった?」と聞いた時に、「こんなことを言われて悲しかった」と報告があったら、「そっか。悲しかったんだね…。じゃあ、自分が言われて嫌だった事は、人には言わないようにしようね」とか。
逆に、「お友だちがこんな風に言ってくれて、すごく嬉しかったんだよ」と言ってきたら、「よかったね。もしこれから、そういう場面があったら、おはなも同じようにお友だちに言ったら、その子も嬉しいんじゃないかな」と伝えたり。
なにかひと言をつけ加えて、会話のキャッチボールを増やすようにしています。
── 忙しいとつい適当に返事をしたり、「そうなんだ」で済ませてしまいがちですが、子どもとしっかり向き合い、気持ちを受け止めることは大事ですね。
はしのさん:私も忙しいと、ついそうなってしまう時もあります。でも、子どもにはお友だちと良い関係を築いてもらいたいという願いがあります。
だから、できるだけコミュニケーションのなかで、相手の気持ちを思いやることができるようなやりとりを伝えていきたいなと思っています。
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PROFILE はしのえみさん
1973年、鹿児島市生まれ。萩本欽一主宰「欽ちゃん劇団」1期生として舞台に立つ。1996年から18年にわたり、TBS系の情報番組『王様のブランチ』に出演、姫様として人気を博す。2009年、俳優の綱島郷太郎さんと結婚、15年に長女おはなちゃんを出産。
取材・文/西尾英子 画像提供/佐藤企画