自分に火が向かってきたときは、思わずヒヤッと

── 現在、救助隊員としてどんな業務を担当されていますか?

 

新宅さん:
火災や交通事故、災害が起きたときの人命救助に携わっています。自分が与えられている役割を果たすために、どう周りと連携するかを考えながら、今やるべきことを理解しながら「安全」「確実」「迅速」を心がけて救助に当たっています。

 

災害現場から人を救助できたときや市民の方から感謝されたとき、応援されたときに「この仕事をやってよかった」と感じます。市民の方からは、「女性の消防士もいるんだね、頑張ってね。応援しているよ」と言ってもらえることが多いです。

 

救助作業に集中する三原市消防署の女性署員
救助訓練に集中する新宅さん

── これまで新宅さんご自身の成長につながっていたと思える失敗はありましたか?

 

新宅さん:
体力面で厳しいと痛感する場面や訓練で失敗することはあります。「次は絶対しないように」と肝に銘じ、何がいけなかったか、次はどうするべきか、振り返りの時間を大事にしているし、そういった時間が成長につながっていると感じます。

 

できなかったことができるようになったとき、上司やまわりの同僚たちに褒めてもらえると嬉しいし、元気になれますね。

 

── 災害現場で、思わずヒヤッとした場面はありますか?

 

新宅さん:
火災現場で、自分がホースを伸ばしているときに風向きが変わって火が自分に向かってきたことがあって、そのときは本当に驚きました。ホースは重いのでコントロールするのも大変で。

 

── 今、救助の業務に当たるなかで課題に感じていることはありますか?

 

新宅さん:
救助隊員として1年目で、まだまだ身についていないことがたくさんあります。まだ自信ももてないので、自分に与えられた役割をしっかり果たせるように日々訓練している最中です。救助の場面では、専門的な知識や高度な技術が必要なので、常に勉強が必要だと思っています。

 

── 仕事では常に緊張感のある日々だと思いますが、リラックスするためにプライベートで大切にしている時間はありますか?

 

新宅さん:
車の運転が好きなので、プライベートでドライブに出かける時間はリラックスできます。よく海を見に行くんですよ。