子どもと関わるときに意識していることを「お寿司最高かよ」と表現したツイートがバズり、3.2万リツイート、18.5万いいねの大反響を呼んだ、子どもの精神科看護師さん(以下、こど看さん)。現在子どもの精神病院で看護師をしているこど看さんには、新卒で入った総合病院を1年たらずで辞め、ニート生活を送っていた時期がありました。心を病み、昼間からお酒を飲んではゲームをする日々を変えたきっかけ、仕事への思いについて伺いました。

 

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思いが叶わず心身がボロボロに

── ご自身のTwitterのプロフィール欄にある「病む→3ヶ月ニート」。経緯を教えてください。

 

こど看さん:
新卒で大学病院の総合内科に入ったのですが、1年たらずで退職し、ニートになりました。

 

僕が看護師を目指したのは、子どもの頃に接した看護師に感動したから。小学生のとき親が数日入院したのですが、その際「看護師の仕事は、病気だけではなく、人も見るんだ」と強く心に残っていたんです。

 

でも志とは裏腹に、現場ではこなすべき業務がたくさんある。

 

「患者さんを支えるんだ」という思いで看護師になったのに、患者さんと話していると「忙しいんだから、点滴詰めなさい」と怒られる。わからないことを質問すると「どう思う?」と質問返しされるのも辛くて…。徐々に心が病んでしまったんです。

 

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── そうすると職場にも行きづらくなってきますね。

 

こど看さん:
仕事に行く前に胃や頭が痛くなって、心も体もボロボロでした。車通勤でしたが、病院に近づくにつれて「このまま病院を通り過ぎたらどうなるだろう…」と考えてばかりでした。

 

──こど看さんの変化に、気づく人はいなかった?

 

こど看さん:
見破られないように無理やり笑って、より元気に見せて…自分の感情を隠すのに必死でした。

 

でも半年ほど経ったころに、いろいろ教えてくれていた先輩看護師の方に気づかれてしまったんです。「感情を隠す技術を越えて見破られた、まずい!」と焦りました。

 

当時の僕は、弱い自分を知られて焦る気持ちのほうが大きかったのですが、今は「職場に気づかってくれる人がいた」という事実が僕の支えになっているように感じています。

 

先輩がいなかったら看護師の仕事を続けようとは思えなかった。本当に感謝しています。