子どもたちの望みはフロアワイパー200本

保護者や地域の人たちの力を借りるだけでなく、子どもたち自身が主体的に学校のことを考える取り組みも。

 

横浜市には、ふるさと納税を通じて、指定した学校に寄付できる制度があります。

 

その寄付金をどう使って学校をよくしていくかについて、同校は子どもたち自身の話し合いで決めるそうです。

 

PTA役員と立ち話をしたり、子どもたちとも同じ目線で話す佐藤校長

「“学校は、自分たちの学び場”だと自覚してほしい狙いがありました。教師や保護者の言いなりになるのではなく、子どもたち自身が能動的に動いてもらおうと考えています。

 

昨年、子どもたちが寄付金の使い道として選んだのは、フロアワイパー200本。雑巾をはさんで拭ける丈夫なものです。

 

教員では思いつかない選択でしたね。日本人の美徳のように語られた雑巾がけの風景がガラリと変わりました。

 

自分たちの選択により、学校がより良くなっていくのを実感すれば、子どもたちも学校に誇りと愛着が持てるのではないかと思います」