生花店と子どもたちの“ちょっといい話”
佐藤校長の尽力により、地域とも密接に連携を取っています。その一例として挙げられるのが、玄関に飾られている花です。これは、毎週火曜日に駅前の生花店から寄贈されたもの。
「以前、6年生にSDGsについて話す機会があり、節分が終わったら恵方巻が捨てられてしまう話をしました。
そのときふと、“花屋はしおれた花をどうするんだろう?捨てていたらもったいないな”と疑問に思ったんですね。
翌日、最寄り駅前にある日比谷花壇に問合せたら、お客様が生花を購入後、5日以内に枯れた場合、レシートと生花を持参すれば、替わりの生花と交換するルールがあると聞きました。
では、販売している花が枯れかけた場合はどうするのか聞くと、店員さんが持ち帰ったり、破棄したりする場合もあると。
そこで、破棄する予定の花を学校に飾ることはできませんか?と聞いてみました。でも、日比谷花壇自体が花のロスを減らそうとしているなか、それはできないとの返答がありました。
でも、花の美しさを知ってもらいたいから、毎週、新品の花を差し上げますと言っていただけたんです。
とてもありがたいですね。今は、毎週私が生花店まで取りに行きます。地域連携のひとつの形だと思います」
この話には続きがあります。2年生が「世界らん展組織委員会」から、らんを40鉢寄贈され、らんの花を育てたことがありました。
そのときに育て方を教えてくれた花の先生に日比谷花壇の話をしたところ、その先生も感銘を受けたそう。自分もぜひ協力したいと、毎月、観葉植物を提供してくれるようになったのです。
人が人を巻きこむ形で、山内小学校には多くの協力者が増えていくようです。