黒板に書かれた生徒とPTAとのメッセージ

保守的なイメージの強い公立校。しかし、横浜市立山内小学校は、教育を学校だけで完結させず、保護者はもちろん、地域や企業も巻きこんで子どもたちに多くの経験をさせています。従来の方法にとらわれず、行動・発信し続ける佐藤正淳校長。どのように学校を革新してきたか聞きました。

地域と学校をつなぐ“第二のPTA”が発足

同校は、学校での様子を積極的にInstagramで情報発信しているため、注目する企業が少なくありません。

 

商品化する前のアプリやプログラミングのおもちゃなどを、“学校で試してほしい”との話も多く寄せられています。

 

「こうした依頼は積極的に受けたいと思っています。でも、通常の授業内では、カリキュラムが決まっているため、なかなか時間が取れません。

 

そこで発足したのが“Yぷらす”という組織。PTAとは別に、地域と学校を結びつけるのが目的です。

 

企業から依頼で学校イベントを開くことも

着任時は1名だった学校地域コーディネーターが13人となり、事務局を作っています。地域の方やPTAのOB、OGがサポーターとして参加しています。

 

保護者や地域の方たちにも協力をお願いして、地域の住人全体で子どもたちを育んでいきたいと考えています」

 

企業からの依頼に対して、Yぷらすのメンバーが中心になって、週末のイベントとして開催。

 

これまでプロゴルファーを招いて親子スナックゴルフ体験会、大手電気通信事業者主催のiPad活用講座などを開いてきました。