ペットケア事業などを展開するマース ジャパン リミテッドでは、犬や猫と過ごしながら働ける「ペットフレンドリーオフィス」の取り組みを行っています。ペットと同じ空間で働くとはどういうことなのか、どんな効果があるのか、広報・渉外部の中村由帆さんにお聞きしました。
「ペットOK」を前提にしたオフィス探しからスタート
── 犬や猫と同じ空間で一緒に働ける環境をつくっていると伺って、とてもワクワクしました。まず、どんな特徴があるのか教えてください。
中村さん:
マース ジャパンの親会社は、グローバルでペットケア事業などを展開しているマース インコーポレイテッドです。ペットケア事業の使命は「ペットのためのより良い世界(A BETTER WORLD FOR PETS)」の実現で、それを体現するひとつの施策として、犬や猫と一緒に過ごすことのできるオフィスを推奨しています。
当社では、2005年にオフィスを移転する際、「ペットフレンドリーオフィス」を実現できることを前提に移転先を探しました。そうして、猫が居住し、犬・猫と一緒に出勤できるオフィスを実現しました。その後、2016年に移転した際も「ペットフレンドリーオフィス」が継続できる現在のオフィスに決まったんです。
── なぜ、猫はオフィスに居住することになったのでしょう。
中村さん:
猫がオフィスに居住する理由は、猫の特性によるものです。犬は飼い主に懐くので、どんな場所でも飼い主がいれば安心できます。でも、猫は場所に懐くので、飼い主がいたとしても知らない場所に行くと落ち着かず、ストレスがかかる傾向があるのです。そのため、猫がオフィスの環境に慣れることを優先に、そこに居住する形式を採用しました。
ただ、コロナ禍により原則在宅勤務体制に変更になったため、オフィスに居住していた猫は従業員に引き取られ、今後はオフィスで猫を飼うのではなく、従業員が飼っている犬や猫と一緒に出社するかたちで続けています。