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パソナ、淡路島勤務のひとり親支援に300人以上が応募

仕事

2021.08.27

2021.08.29

                   

時代に合った私らしい生き方・働き方を模索するCHANTO総研。

 

兵庫県・淡路島に本社機能の一部移転を行っている総合人材サービス大手パソナグループ。前回の記事『パソナ「淡路島になぜ」本社機能一部移転の評判は』では移転の経緯などについて金澤真理常務執行役員に話を伺いました。

 

今回は採用後、淡路島に勤務できるひとり親100人の採用を打ち出した「ひとり親 働く支援プロジェクト」について、パソナ日本創生大学校の岩佐実・執行役員にお話を聞きました。

 

雇用形態も正社員、契約社員とあり、募集職種も人事総務、保育、営業、農業、調理補助など多種多様です。どのようなねらいがあるのでしょうか。

岩佐さん

岩佐実・執行役員

コロナ禍、雇用が安定しない世帯が仕事を失っていった

── そもそもひとり親支援を始められたのはどうしてですか。

 

岩佐さん:

コロナ禍になり、雇用が安定しない世帯、おもに一人親世帯が仕事を失う現象が社会で起きていきました。昨年8月、真っ先に何か動こうと決め、最初はひとり親の支援団体や派遣スタッフに身近に困っている人はいないか聞いていき、約10人のひとり親女性を淡路島で社員として受け入れました。新しいチャレンジをしたいということで、いろいろな業種の方から応募がありました。

 

── 社員教育はどのように行ったのでしょうか。

 

岩佐さん:

事務が未経験の方もいましたが本人が「頑張りたい」と言ってくださっていたので、OJTでパソナの周りの仲間に教わりつつ仕事をしていきました。半年経ってチームでも即戦力になっています。

オフィス、住居、託児所が隣接、無料の習い事も

── ひとり親のお子さんのサポートはどのようなものがあるのでしょうか。

 

岩佐さん:

オフィスと住居が隣接する「パソナファミリーオフィス」が淡路島にはあります。そこにはオフィスに併設して託児所があり、保育士をはじめとした専門スタッフが見てくれています。放課後のアフタースクールもあり、未就学児〜小学生の子どもたちが月曜から金曜まで、無料で習い事をすることができます。音楽、英語、バレエ、ブレイクダンスなどがあって人気です。

アフタースクールの様子

「パソナファミリーオフィス」は上がマンションになっているオフィスで、ひとり親の方も入居頂いています。オフィスでは隣が託児所なので、子供の泣き声がしたら「見にいってきます」ということも可能です。たまにお子さんを膝の上に乗せて仕事をされていることもあります。

 

子どもにとっても親にとっても安心感を持って過ごせる環境だと思います。

100人の求人に300人以上が応募

── その後、今年の6月には、淡路島で働くひとり親100人の募集も新たに発表しました。

 

岩佐さん:

コロナも感染者数が増え、まだまだ脱却できないなか、対策をより強化していこうと考えました。今、募集中ですが、いろいろなところで取りあげていただいて、すでに300人以上のエントリーがきています。実際に書類を出して頂いて、面接を進めている方もいます。

淡路島で働くひとり親のみなさん

── ひとり親の方は、子どもが発熱で託児所に預けられないときはどうされているのでしょうか。

 

岩佐さん:

それは他の社員と同様、休んでいただいて、まわりの社員が仕事をサポートしています。

 

ひとり親の方同士もとても親しくなっていて、週末にはお互いが助け合って預けあうコミュニティも発生しています。病気のとき以外にも、みんなで助け合う関係性ができてきましたね。同じ境遇であるひとり親が集まり、安心して相談しあえる仲にもなり、精神的にも落ち着いたという方もいらっしゃいます。

 

── 新たな取り組みはありますか。

 

岩佐さん:

採用され移住されたひとり親の方の意見を元に小学校とオフィスをつなぐスクールバスを出すようにしました。オフィス併設の学童に子どもたちが戻ってきて、習い事ができる状態です。学習塾も4月から誘致しました。無料で受けられます。

 

また、お昼と夜のお弁当も有料ですが提供しています。主に淡路島産で無農薬の食材を使って、栄養バランスを考えたお弁当を託児所に届けています。

 

これからは、園庭に遊具を入れるなど、ひとり親の方々のさまざまな意見を聞いて、より良いものにしていきたいと思います。

 

── 多様な活動をされていますが、ひとり親支援の取り組みが広がっていくと嬉しいですね。

 

岩佐さん:

国や自治体、社会福祉協議会とも連携し、地域でひとり親の方がコミュニティを形成し、安心して暮らせる地域づくりのひとつの形になっていければと思っています。

 

面接に来てくださるひとり親の方の中には社会に対して壁を感じている方もいらっしゃいます。「これまでアルバイトだったから、仕事につきたいけど、社員なんて無理」と思ったり、「経験がないから自分にはだめだと思う」と悩まれたりしている方です。

 

これまでのご経験などをヒアリングさせていただくと、素晴らしい強みや能力をお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。一歩踏み出していただければと思います。

 

── 100人の採用は面接段階とのことですが、100人採用に増えると支援も細やかに必要になりそうですね。

 

岩佐さん:

はい。まさに今、面接を進めていますが、お子さんの転校時期など相談に乗りながら、入社時期もそれぞれ変えています。入社前から密に連絡を取り、淡路島のオフィスや施設見学会を行っています。

 

入社後は、仕事、生活、育児のことも含めて、専任担当と定期的な面談も実施しています。ひとりひとりの状況に応じて、安心してスタートしてもらえるよう、対応しています。

 

 

次の記事「専業主婦からひとり親、淡路島パソナの正社員に」では実際に移住されたひとり親の方からお話を伺います。

取材・文/天野佳代子 写真提供/パソナグループ

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