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育児中の社員に「一日最大2時間分の就業を免除」時代に合った働き方を追求し続けるアサヒビール

仕事

2020.10.03

共働き時代に合った私らしい生き方・働き方を模索するCHANTO総研。

 

今回は、2008年から本格的にダイバーシティ、ワークライフバランスへの取り組みを強化したアサヒビールを取材しました。

 

アサヒビールでは、社員のライフスタイルに合わせた多様な働き方を応援する制度が充実し、離職率1%未満という数値からは、社員の会社への愛着と働きやすさを物語っています。今回は、5歳のお子さんの子育て中で、育児と仕事を両立する人事総務部の下東由紀さんにお話しを伺いました。「自分らしく働きたい」という希望を叶え、仕事と家庭の両立を可能にする制度や体制とは?

 

PROFILE:下東由紀さん

アサヒビール株式会社人事総務部所属。5歳のお子さんの育児と仕事を両立。

 

2008年から「働きやすさ」と「育児と仕事の両立」の取り組みを強化

ダイバーシティの実績からもアサヒビールが働きやすい環境であることがわかる

 

——アサヒビールでは、2008年に女性活躍推進担当部長が任命され取組みを強化してきたそうですね。

 

下東由紀さん:

世間的にもダイバーシティやワークライフバランスへの取組みが強くなる中で、20089月、社内に「女性活躍推進担当」の部署が新設され、女性社員が部長として任命され、取り組みを強化してきました。

 

当社では、以前から時短勤務やフレックス制度など、柔軟な働き方が可能でしたが、女性活躍推進担当の取組みと並行して、ダイバーシティ実現のための専用プロジェクト「WAVE」により社員からの提言も受け、制度の見直しと改善を実行。2010年以降、既存制度の拡充やウェルカムバック制度、スキルアップ休職などが新たに導入されました。

 

1日2時間分の就業時間を免除。育児に奔走する社員に嬉しい制度

——1日最大2時間分の就業時間を短縮できる「ショートタイム勤務制度」も、仕事と家庭の両立を支援する制度ですね。

 

下東さん:

「ショートタイム勤務制度」はお子さんを持つ家庭を対象に、1日最大2時間分の就業が免除される制度で、お子さんが3歳未満の期間は免除された時間も有給となります。この制度は以前から運用しており、3歳以降も「小学校3年生まで」であれば、無給で就業免除としていましたが、社員へヒアリングした結果、「治安悪化などにより小学校高学年の子であっても家に残しておくことは不安が大きい」という声が上がったため、2010年に「中学就学前」に期間を拡大しました。

 

他にも、中学就学前のお子さん一人当たり、年間10日の休暇を取得できる「子育て休暇制度」があり、お子さんが3歳になるまでは5日間は有給扱いになります。

 

——子育て休暇制度は学校行事やお子さんの急な体調不良にも活用できますね。就業時間の「2時間」の免除も、育児中の方にとっては嬉しい制度ですね。

 

下東さん:

育児中の「2時間」は大きいですからね。就業免除は、始業時間か終業時間のどちらを短縮しても良いので、保育園の送り迎えなどに活用するなど、各家庭の育児事情に合わせて利用できます。2010年からは、お子さんが中学校就学前まで制度利用できようになり、このような制度の充実も、育児休業取得後の復帰率100%を実現できている理由かもしれません。

 

——育休明けも、無理なく仕事と育児を両立しやすいということですね。

 

下東さん:

もちろん「しばらくは育児に専念したい」という方もいます。お子さんが満2歳になるまでの育児休業以外にも、「ウェルカムバック制度」が2010年に導入されました。これは育児や介護などの理由で退職した場合、期間を問わず再雇用の認定をする制度です。現在までに2名の利用者がおり、どちらも「育児に専念したい」と、一旦会社を離れ、子育てが落ち着いた段階で戻ってきてくださった方たちです。

 

ウェルカムバック制度は、「働き続けたいけど育児等の事情で退職を選択せざるを得ない」という社員がこれまでいたことから導入を検討された制度です。

 

——これまでの社員さんの声も制度に反映されているのですね。それぞれが描く、家庭と仕事のバランスに寄り添う制度が充実しているように感じます。

 

下東さん:

時短勤務社員を対象に「自宅での作業時間も就業時間として扱う」という制度もあります。社員の体調面も考慮して「週に2回、22時まで」という制限付きではありますが。

 

私も5歳の子の育児中で、毎日17時頃に保育園にお迎えに行くのですが、夕方のこの時間は、他社や他部署からメールが頻繁にくる時間帯でもあるんです。私の場合は、子どもの寝かしつけをした後で、夕方に来ていたメールのチェックを行うようにしています。来ているメールの内容を確認して「これは明日対応しよう、これは今日中に対応しよう」と振り分けできるだけで、翌日の業務の段取りもつき、気持ちの面で負担が軽くなる気がしています。育児の合間の作業も、就業時間として認めてもらえるのは嬉しいですね。

 

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