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【通夜・葬儀・告別式】仕事関係の参列や服装、挨拶のマナーをプロが解説

仕事

2021.07.28

2021.07.29

「通夜や葬儀、告別式など、悲しみの場で、知らないうちに非常識なふるまいをしてしまわないよう、最低限の知識を持っておくとよいでしょう」

 

訃報を受け取ったらすべきこと、迷いがちなことをコミュニケーション・マナー講師の松原奈緒美さんに伺いました。

通夜・葬儀・告別式。仕事関係はどちらに参列すべき?

元来、通夜は身近な方々が参列し、一般の方の参列は葬儀・告別式とされてきました。また通夜に参列する場合は、葬儀・告別式にも参列することが主流でしたが、時代とともに変化しています。

 

コミュニティやビジネススタイルが変わった今、仕事関係の参列は「通夜のみ」が主流の地域もあります。

 

これは、通夜は夜に、葬儀・告別式は昼間に執り行われることが多く、通夜の方が仕事の調整がつけやすいという理由から。時代とともに、変化しつつあるからです。

 

とはいえ、葬儀・告別式に出たからといって「いけない」わけではありません。もともとは、葬儀・告別式に参列するのが正式ですので、予定がたつ範囲で参列し、仕事関係の参列の場合には、会社や上司の指示を仰ぐとよいでしょう。

参列時に注意したい服装と小物のマナー

通夜や葬儀・告別式の参列がある際、知らぬ間にマナー違反になりがちなのが、服装や小物などの装いです。

 

「黒であればいい」と思っていらっしゃる方が意外と多いですが、それは間違い。素材やデザインにもふさわしい装いがあります。

参列に備えて、ブラックフォーマル一式を揃えておく

通夜は喪服ではなく暗い色の平服を着用するとも言われてきましたが、最近は通夜もブラックフォーマルで参列する方が増えています。

 

これは通夜が亡くなったその日ではなく、別の日程で行われることが多くなったためです。通夜もブラックフォーマルで差し支えありません。

 

仕事関係での参列も同様で、靴やバッグ、アクセサリーなどの小物も含めて一式を揃えておきましょう。

服装や小物で気をつけたいこと

  • カジュアルテイストはNG

 丈の短いスカート、派手なデザインなど、黒のタイツなど

  • 殺生をイメージさせるもの、光沢のあるもの

 毛皮のコートや革製のバッグ、エナメルの靴など

  • アクセサリーはパール。ネックレスの「二連」はNG

 身につけていいのは、パールの一連のネックレスとひと粒のイヤリングのみ。二連のネックレスは、「不幸が重なる」ことを連想させるため避ける。

袱紗(ふくさ)も忘れずに

香典袋をそのままバッグに入れて受付で出すのはマナー違反。必ず袱紗に包んで持参します。

 

袱紗は慶弔の両方で使い、慶事では明るい色、弔事では寒色系と、ふさわしい色は異なります。ただ、紫は高貴な色とされ、慶弔問わず使えるので、ひとつ用意をしておきましょう。

数珠(じゅず)は大切に扱う

参列する葬儀が仏式の際は、「数珠(じゅず)」を持参します。

 

数珠は「念珠」とも呼び、文字通り「念じる珠」。厄除けやお守りの意味もある仏具です。

 

貸し借りをしたり、葬儀場でテーブルや椅子、畳に置いたりしてはいけません。左手で数珠の房を下にして持ち、大切に扱いましょう。

 

日本において最も参列する機会が多いのは仏式なので、事前に用意をしておくと安心です。なお、キリスト教、神式の葬儀に参列する際には、持参する必要はありません。持参していても、出さないようにしましょう。

知っておきたい「お悔やみの言葉」と「忌み言葉」

通夜や葬儀・告別式の場では、言葉がけや使う言葉に配慮が必要です。

言葉がけは宗派によって異なる

式場の受付では、係の人にお悔やみの言葉を述べてから香典を差し出します。

 

「ご愁傷様です」とよく使われますが、これは仏式の言葉。宗教ごとにお悔やみの言葉は異なるので、葬儀がどの宗派で行われるかを事前確認しておけるといいですね。

仏式 …「このたびはご愁傷様でございます」など

神式 …「心よりお悔やみ申し上げます」(※仏式でも使えます)など

キリスト教式 …「安らかな眠りをお祈り申し上げます」など

元気よくハキハキ伝えるのではなく、語尾にいくにつれて声を抑え気味にすると、偲ぶ気持ちが伝わります。

喪主家への言葉がけには一層の配慮を

喪主家(ご遺族)の方にお声がけをするタイミングもあるかもしれません。

 

喪主家の方はつらく悲しみのなかにあり、傷つきやすいときです。詮索したり長々と話をしたりするのは控えましょう。

 

ただ、故人とどのような間柄であったかは気になります。お悔やみの言葉を伝えるとともに、仕事でお世話になっていたことなど、手短に自己紹介を行います。

挨拶、弔電やお悔やみのお手紙での「忌み言葉」に注意

深くお悔やみを伝えたい、という気持ちが先走り、「重ね重ねお悔やみ申し上げます」と仰る方がいますが、これはNG。

 

「重ね重ね」と言葉を重ねるのは、不幸が重なることを嫌がる弔事にはふさわしくない「忌み言葉」です。

忌み言葉とは

  • 言葉を重ねること。不幸が重なることを連想させる言葉

 「重なる」「重ね重ね」「くれぐれも」「返す返すも」「しばしば」「まだまだ」「いよいよ」「皆々様」ほか

  • 不幸が再び訪れることを連想させる言葉

 「また」「再び」「戻る」「再々」「次々と」「続いて」「追って」

  • 苦しみ、死を連想させる「四」「九」の文字

遺族に声をかけるとき、弔電やお悔やみの手紙を送るときは特に気をつけましょう。

失礼のないよう最低限の準備を

弔事は突然起こりますが、お世話になった方の通夜や葬儀、告別式で失礼があってはいけません。

 

そのため、​​事前に基本的なマナーをおさらいしておくと、冷静に対応できると思います。

 

社会人として、ブラックフォーマルや、袱紗、数珠、アクセサリーなど身につけるもの一式は、常に備えておくとよいですね。

 

PROFILE 松原奈緒美(まつばらなおみ)

コミュニケーション・マナー講師 EXSIA代表。マナーやコミュニケーションの専門家として、企業研修・講演を行っている。年間150回登壇し、3万人以上を指導。テレビ出演などのメディアでも活躍。NPO法人日本サービスマナー協会ゼネラルマネージャー講師としてプロ講師養成も手掛ける。

取材・構成/鈴木有子

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