「神の舌を持つ男」として食の世界を席巻した石神秀幸。その彼が、2007年に日本初の麻辣湯専門店を立ち上げた際、待っていたのは喝采ではなく、底の見えない赤字でした。投じた2000万円の開業資金は次第に溶け、震える手で追加融資の書類に判を押す。絶望のなか、石神さんが最後に賭けたのは、現代ビジネスの鉄則である「効率化」にあえて反した「非効率の一手」でした。ブームの火付け役が、5年の暗闇の果てに掴んだ挽回の手法を聞きました。