子宮頸がんワクチンを巡る経緯

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日本では2013年に、小学校6年生から高校1年生までの女子を対象に、子宮頸がんワクチンの予防接種が定期化されています。

 

ですが、定期化された直後から、全国で様々な副反応が生じたとの報告が寄せられました。 一般的な予防接種でも見られる接種部位の痛みや発赤、発熱などの軽度な副反応もあれば、なかには接種後から筋力の低下やしびれが続いているなど、重度な副反応の報告もあります。 そこで厚生労働省は、定期化を開始してわずか2か月で「積極的な接種を勧めない」との見解を発表したのです。

 

しかし様々な検証が行われた結果、現在では ●ワクチンには子宮頸がんを予防する確かな効果があること


●定期化後に見られた様々な症状とワクチンに、科学的な因果関係はないこと が明らかになり、これに基づき2016年には日本小児科学会と日本産婦人科学会が「子宮頸がんワクチンの積極的な接種を推奨する」との声明を発表。対象年齢者に対して、接種の通知を送付する自治体も増えています。

 

しかしながら子宮頸がんワクチンに限らず、予防接種による副反応を完全にゼロにすることは不可能です。 接種するか否かは、子宮頸がんのリスクを理解した上で「子宮頸がんワクチンは危険!」といった先入観を持たずに、ご家庭でよく話し合って決めてほしいと思います。

 

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