コンビニサプリは安全か?

心を健康に保つためにサプリメントを活用するなら、脳内ホルモンの材料となる4つの栄養素、アミノ酸(タンパク質を分解してできる栄養素)、ビタミンB群、ビタミンC、鉄の4種類をとることが大事です。ところでサプリメントは、長く飲み続けても危険はないのでしょうか?

 

「国内メーカーの市販のサプリメント、いわゆる“コンビニサプリ”は長期間飲み続けても体に負担にならないようにできています。病気の治療には不十分ですが、日常生活での健康維持には役立つこともあります」

 

姫野友美さん診察中

治療に使うのはメディカルサプリメント

「いわゆるコンビニサプリのほかに、メディカルサプリメントというものがあるのをご存知ですか?メディカルサプリメントは医療機関が推奨するサプリメントで、栄養素の含有量が多く治療補助としての役割があります」

 

医師の管理のもとで摂取し、治療が終わっても再発予防、健康維持として服用を勧めています。

 

PROFILE 姫野友美さん

姫野友美さん
⼼療内科医。医学博⼠。⽇本薬科⼤学薬学部教授。静岡県⽣まれ。東京医科⻭科⼤学卒業。現在、ひめのともみクリニック院⻑として、オーソモレキュラー栄養医学に基づいた栄養療法や点滴療法、バイオロジカル療法を組み合わせた独自のメディカルプログラムで個々人に合わせたオーダーメイドの治療を行っている。そのかたわら、ストレスによる病気・症候群などに関するコメンテーターとして、テレビ東京系列『主治医が⾒つかる診療所』等のテレビ番組や新聞・雑誌等で活躍。著書には『⼼療内科に⾏く前に⾷事を変えなさい』(⻘春出版社)、『美しくなりたければ⾷べなさい』(三笠書房)、『⼼療内科医が教える疲れとストレスからの回復ごはん』(⼤和書房)など多数。9/8に新刊「認知症になりたくなければラーメンをやめなさい」を発売。ひめのともみクリニック:http://www.himeno-clinic.com/ 東京都品川区大崎4-1-2 ウィン第2五反田ビル 4階 受付時間:10:00〜18:00(金・日・祝休み)

 

文/長根典子  イラスト/おおたきょうこ