「B型肝炎ウイルス」の感染は体液と血液から
B型肝炎ウイルスは、通常の風邪などと異なり血液や体液を介して感染し、肝臓の細胞内に侵入します。 ですが単に血液や体液に触れるだけで感染するわけではなく、皮膚の小傷や粘膜の中にウイルスが入り込むことによって感染します。 そのため、主な感染経路は注射器の使いまわし、不衛生な器具を用いた入れ墨・ピアスの穴開け、輸血などによるものです。
またB型肝炎ウイルスは、性行為によって感染することもあります。実際、感染者の40~50%は、性行為が原因で感染しているとの報告もあります
(※3)。B型肝炎ウイルスへの感染は注射の使いまわしや不衛生な医療器具など、通常の生活を送っていればまったく縁がないことに思えるかもしれません。 しかし約半数は性行為による感染、しかもオーラルセックスなどで感染する危険もあります。このためクラミジアや淋菌と同じく、性行為をする機会のある女性であれば誰もが感染するリスクがある病原体なのです。